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【3月市議会】「あったか市政」のさらなる充実・発展を-3月定例市議会・頼高市長が施政方針を表明

2・21地域集会で市政報告をおこなう頼高市長
2・21地域集会で市政報告をおこなう頼高市長
3月定例市議会の初日(2月22日)、頼高英雄市長の施政方針表明が行われました。

市民の願いにこたえ 飛躍の土台をつくってきた
 この中で頼高市長は、個人消費の低迷や実質賃金などの伸び悩み、社会保障への不安などで市民の中に「将来に対する漠然とした不安感が増している」と指摘。「『あったか市政』の更なる充実・発展が切実に求められている」と強調しました。また、「就任して以来、一貫して、市民の暮らしを支える市政運営を貫いてまいりました」とのべ、認可保育園や学童保育室の大幅な増設などの子育て支援、35人程度学級や学校土曜塾の充実など教育施策、介護予防や健康づくり、特別養護老人ホームの増設などの実績を紹介。さらに、「蕨の将来を見据えた市政改革にも着実に取り組んでまいりました」と語り、?大きく立ち遅れていた公共施設の耐震化について、学校、保育園、公民館に続き、市民体育館と市民会館を完了、一定の見通しが立つところまで前進させてきたこと、?土地開発公社を含む財政については、借金残高を2006年度末の363億円から16年度末で307億円にまで削減し、地方交付税の一部振り替えである臨時財政対策債を除けば313億円から185億円へ128億円もの削減を行うなどの健全化を進めるとともに、各種基金を06年度末の38億円から16年度末には50億円に増加するなど、財政健全化を前進させてきたことを紹介。「『あったか市政』は、市民の皆さんの『今』の願いに応えながら、『未来』に向けた飛躍のための土台づくりであった、とも言えます。この成果の上に立って、蕨の未来への更なる前進に向けて、大きな一歩を踏み出す、これが、平成30年度の最大のテーマであります」と語りました。

安心・にぎわい・みんないあたたかいまちづくり
 さらに頼高市長は、「日本一のコンパクトシティ蕨の強みを生かし、市民の暮らしの願いに応えながら、日本が直面する課題に対しても果敢に挑戦し、全国に誇れる日本一のまちづくりを進めていく」と決意を表明。続けて、安心・賑わい・みんなにあたたかいまちづくりをすすめる3つの重点事業と3大プロジェクト(超高齢社会への対応、蕨駅西口再開発、市庁舎の建替え)を紹介しました。重点事業の概要は以下の通り。
安全で安心できるまち
●公共施設の耐震化事業(錦町児童館・図書館の耐震化工事、消防署塚越分署の現在地での建替えに向けた基本設計・実施設計など)社会インフラの老朽化対策(水道基幹管路の耐震化、下水道管路の長寿命化に向けた設計、橋りょうの補修や架け替えに向けた設計など)●蕨駅ホームドア設置工事(2か年)への補助●街なかAEDステーション(自動体外式除細動器を市内の24時間営業のコンビニ31店舗とガソリンスタンド2店舗に設置)
にぎわいあふれる元気なまち
●シティプロモーションのいっそうの推進(双子織や河鍋暁斎、わらびりんごなどの地域資源を活かした蕨ブランド)●地域活性化にもつながる「わらてつまつり」充実への支援●音楽によるまちづくりの推進。
みんなにあたたかくだれもが住みやすいまち
●子育て支援(小規模保育園3園の開設など待機児童対策の推進、保育・子育てコンシェルジュ配置による相談支援体制の拡充)●中央公民館と西公民館のエレベーターについて調査・設計)●市内4か所目の特別養護老人ホームの整備)来年2月の開設)●市立病院・将来構想の策定●来年度の国保税率の据え置きとデータヘルス計画に基づき国保事業を拡充。

未来への前進・新年度予算の特徴
 頼高市長は新年度予算の特徴について「未来への前進」と紹介し。6つの基本目標(安全で安心して暮らせるまち、豊かな個性を育み子どもたちの未来輝くまち、みんなにあたたかく健康に生活できるまち、にぎわいと活力、市民文化と歴史がとけあう元気なまち、快適で過ごしやすく環境にやさしいまち、一人ひとりの心でつなぐ笑顔あふれるまち)ごとに重点事業以外の主な事業を報告しました。さらに、一般会計と特別会計、公営企業会計および土地開発公社を合わせた市全体の18年度末借入残高見込みは、前年度と比較して約3億6500万円の減となること「コンパクトシティ蕨」将来ビジョン後期実現計画の策定に取り組む考えを示しました。
 最後に、頼高市長は「7万4千市民の幸せはもちろん、子どもたちや将来の世代に、素晴らしい故郷・蕨を引き継いで行く、未来を見据えたまちづくりを更に力強く進めて行く」と決意を表明し施政方針を締めくくりました。