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【3月市議会・代表質疑】新型コロナへの対応と未来を展望ー日本共産党蕨市議団の代表質疑(市議会議員 鈴木智)

ロシアのウクライナ侵略に抗議する党市議団の見解に続き、?新型コロナ・オミクロン株感染拡大はピーク後の減少が鈍く予断を許さない状況にあること、?コロナ禍を乗り越えた社会への展望は、感染防止、医療・検査体制の充実などしっかりした対策が前提となること、?コロナ対策も暮らしにかかわる課題でも政府の対応は問題があること、?市民に身近な蕨市政の役割はさらに重要になること、?SDGSに代表される未来を展望した課題も重視すべきことなどを述べ、質問に入りました。以下、主な内容を紹介します(新規事業など紹介済は除く)。代表質問の様子(動画)は、市議会ホームページでご覧頂けます。

◆市政・予算の方針
鈴木 市民の暮らしや地域経済状況についての認識は。
総務部長 新型コロナの影響でくらしは困窮し、地域経済への影響は深刻。(最近では)12月補正で市内小規模事業者への感染対策経費の補助事業やペイペイキャンペーンなどを実施。

◆新型コロナ対策など
鈴木 ワクチンの接種状況と本市の対応はどうか。
健康福祉部長 2回目接種から6か月後から速やかに3回目接種ができるよう体制確保に努めている。2月末で18歳以上の対象者の18%が3回目を接種。
鈴木 PCR等の検査体制について。
部長 発熱などの症状がある場合に必要があれば「埼玉県指定診療・検査医療機関」で行えるが、感染者急増で検査実施に時間がかかる状況。市では第6波で子どもたちの感染が広がっていることから全児童生徒・園児、教職員等に抗原検査キットを配布。
鈴木 厳しい状況下で検査キットの配布は有効。自宅療養者への支援状況は。
部長 2月末現在でパルスオキシメーターの貸与1505件、配食499件、衛生用品481件。
鈴木 現場では必死の努力が続くが必要な時期に支援が届かない問題も。検査も含め、体制拡充の必要性を国・県に訴えてほしい。
鈴木 今後の対応について市長の見解・認識は。
頼高市長 いのち、くらし、営業守るために、積極的に対応してきた。感染者数の高止まりの指摘やオミクロン亜種の発生などもあり予断を許さない。まずはワクチン接種推進に全力を挙げ、交互接種も含めて啓発など進める。市立病院の対応など全力を挙げるが、国には検査薬など不足しないようお願いし、感染者の支援体制などの備えも重要になる。いずれにしても身近な自治体として引き続き全力で取り組む。

◆市立病院
鈴木 新型コロナにかかわる検査・診療の状況は。
病院事務局長 検査件数は、今年度(2月24日現在)総数9098件、内、発熱外来5556件。発熱外来受診者は1か月100〜300人台で推移し、1月1166件、2月1457件と急増。陽性者割合は総数の26%、1月以降43%。発熱外来だけの数字はないが60〜70%近くが陽性との印象。陽性者の入院受け入れは48名、コロナ内服薬(ラゲブリオ)は20人に院外処方、注射薬ではデルタ株に有効な抗体カクテルを3人、オミクロン株に有効な中和抗体薬を7人に、それぞれ医師判断で使用。
鈴木 地域医療構想に関する見解・対応はどうか。
事務局長 再編統合の議論はされていない。現在の機能を維持することを基本に必要な検討を行う。

◆環境問題・温暖化対策
鈴木 対応方針と第3次環境基本計画策定について。
市民生活部長 将来ビジョン後期実施計画に掲げ各施策を実施。第2次環境基本計画策定以降、パリ協定発効など環境をめぐる状況が大きく変化した。第3次環境基本計画策定では適切に対応できるよう大規模な計画内容の改定を見込む。法が定める内容のうち、義務的の事務事業編に加え、努力義務の当該区域施策編の策定も予定する。

◆多文化共生について
市民生活部長 外国人住民に行政サービスやルールや習慣などを理解してもらうこと、日本人住民と外国人住民が互いに理解を深めることなどが課題。「指針」については、庁内に横断的組織を設け、町会や市民活動団体などと連携・共同により、「指針」に掲げた取り組みを着実に進めたい。

◆事業者応援など
鈴木 経営体質強化事業と店舗等リニューアル事業についてどのようか。
市民生活部長 蕨商工会議所の伴走型支援として、「経済状況調査」など6つの支援を行う。(仮称)商店リニューアル助成制度は、改装費等の一部助成とともに、専門家を派遣しアドバイス等を行うことで支援。既存店舗を繁盛店へと発展できるよう推進する。

◆蕨駅西口再開発事業
都市整備部長 権利者の意向を確認し、調整を図りながら権利変換計画など進めてきた。県の認可を経て着工の運びとなる。条例に基づき計画概要を近隣住民に説明し意見が寄せられた。

◆学校トイレの改修
教育部長 新年度は、南小、中央東小で男女一か所ずつ、一中でA棟B棟それぞれ男女1か所の計2か所を実施。今後も順次実施できるよう努める。