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【3月市議会・閉会】市民の願いを実現する新年度予算など、すべての市長提出議案を可決・承認

2024年の第1回蕨市議会定例会(3月議会)は、21日、市長提出議案33件と議員提出議案3件を可決・承認、請願1件を採択して閉会しました。なお、他に条例1件の可決、人事2件の推薦を2月26日に議決しています。
 
可決された市長提出議案の主な内容は、全てのヤングケアラーが自分らしく健康で文化的な生活を営み、健全に成長できるよう地域社会全体で支援することを目的としたヤングケアラー支援条例、18歳までの医療費無料化や高齢難聴者への補聴器購入費補助制度など多くの市民要求を盛り込んだ一般会計予算など。具体的な内容については、この間の民主わらびや市議団ホームページなどの記事を参照してください。

採決で意見が分かれた議案と党市議団の見解

なお、市長提出議案の採決では3件について意見が分かれました。
国保税条例、及び介護保険条例は、市民負担が増える内容を含むことなどの理由で一人が反対、日本共産党市議団を含む17人が賛成しました。党市議団の賛成理由は、負担増の主な原因は制度の内容や国・県の方針であり、蕨市は県の国保方針に意見を表明し、介護保険では低所得者に配慮した内容とするなどの努力を評価したものです。

一般会計補正予算では、市役所新庁舎玄関に展示する絵画の購入が議論となり4人が反対、日本共産党市議団を含む14人が賛成しました。

日本共産党市議団は予算決算常任委員会で討論し、以下の賛成理由を示しました。?市の提案理由(世界的に評価が高く蕨市にもゆかりの深い智内兄助氏が新庁舎の落成に合わせて新たに作成した絵画である、多くの市民から継続した展示が要望されている、今後、本作品を中心に市役所玄関への展示スケジュールを構成、文化や地域の賑わい創出など大きな効果を期待しているなど)に賛成であること、?財源のふるさとわらび応援基金に使途を特定せずに寄付いただいた皆さんの思いに見合うものと考えること、?蕨市は、財政健全化とともに、あったか市政を掲げ市民生活や地域の営業を守る立場で努力を続け、新年度予算でも多くの要望が実現した。そうした中での提案であり、目的や内容、予算規模など、市政全体の中で適正でありバランスの取れた支出と考えること。
 
今議会では、採択された請願とは別にDV被害者への措置にかかわる内容の請願も審議されましたが、党市議団を含む17人の反対で不採択になりました。党市議団は、総務常任委員会で、その内容が保護されるべきDV被害者とって不適切なものであることを指摘しました。