参議院選挙党候補者への推薦演説(2004年7月1日夕方、蕨駅西口)
ご紹介いただきました蕨市会議員の梶原秀明です。
私は、昨年議員になるまで、この蕨にある、沖電気などで、18年間情報技術に関わる仕事をしてまいりました。いま、コンピュータに関する職場では、みなさんもご存知のようにサービス残業が横行しています。少しでも成果を上げようと自宅に帰ってからも仕事のことを考えている、家から職場に打ち合わせの電話を入れる、逆に職場から携帯電話に仕事の電話が入る。これが人間らしい働き方といえるのかという実態が全国に蔓延しています。
私は、スウェーデンに本社がある外資系のコンサルティング会社にもいましたが、そこのスウェーデン人は、年末年始は、十二月二十二日頃から、一月五日くらいまで、クリスマス休暇をとります。ある50歳のスウェーデンの男性社員は、今日は妻の誕生日だといって、午後4時に仕事を切り上げて、これから花を買いに行くんだと、そのあとはレストランで食事だと言って帰っていきました。日本の企業とだいぶ働き方が違うもんだなと感心をしたものでした。
日本の経済はスウェーデンより貧しいのでしょうか。そんなことはありません。さっき統計を調べましたら、国民一人あたりのGNP(国内総生産)はスウェーデンが約270万円、日本はなんと370万円と、スウェーデンを大きく上回っています。日本の政治の最大の問題は、政府の政策が、庶民の立場にきちんと立っていないことにあるわけです。
日本共産党は、働くルールの確立を求めて国会でサービス残業を追及し、2年半で全国で判明しているだけでも260億円の残業代を支払わせるという実績を上げています。沖電気でも昨年、約百人に合計1億円の残業代を支払わせたと聞いています。1人あたり百万円の不払いが解決したわけであります。
働くルールを確立するという点で私が、日本政府に求めたいことは、そのための法律をきちんと作ること、そして今ある法律、特に労働基準法をきちんと企業に守らせることを徹底させよということです。
異常なリストラや解雇がなくなるように規制を設けること、若者には、フリーターや派遣社員のような、生活設計が立たないような少ない給料、不安定な働かせ方ではなく、きちんと正社員としての職を保障して、年金の保険料も払えるようにすること、これらを一貫して掲げて、先頭に立って闘っている日本共産党を、今度の選挙で伸ばしていただきたい、このことを訴えました、私の推薦の言葉をいたします。
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