梶原秀明前市議の過去ページ
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都市問題会議で環境を学ぶ

私は、10月28日と29日、名古屋国際会議場で開催された全国都市問題会議に、他会派の議員5名と一緒に参加しました。

全国都市問題会議とは、その時々の地方政治や都市に関わる課題について、市長や地方議員、研究者などが論議をする場で、今年は、「環境と共生するまちづくり―多様な主体の協働による美しい都市をめざして―」を議題に、全国から2千名余が集まりました。

主報告として名古屋市長(名古屋市は人口約220万人)が、年間百万トンもあったゴミを76万トンまで4分の3に減らした実践について話されました。蕨市が戸田市と共同で運営している衛生センターの業務などで、ここ数年ゴミの量が着実に減っていますが、相通ずるものがあります。

名古屋大学大学院の柳下教授は、地球の限りある資源の化石燃料にできるだけ依存しないことが必要だとして、二酸化炭素の排出が増えつづけることと、公共交通が衰退するモータリゼーションの悪循環を指摘。多くの市民が車を持つことで郊外型店舗が増え、中心市街地が空洞化していることを批判し、道路に関わる税金を道路建設だけでなく公共交通整備にも振り向けるべきと強調しました。巨大企業であるトヨタ自動車(株)の環境部長も出席していて、「技術革新で公害の少ない車を作りつづける」という発言との対比が見られました。

多くの発言者が環境先進地としてヨーロッパ各都市の例をあげ、日本も学ぶべきと言っていたのが目立ちました。