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映画「草の乱」、秩父事件の現場をめぐるバスツアーに参加

道の駅「龍勢会館」に展示されている映画ロケセット
道の駅「龍勢会館」に展示されている映画ロケセット
10月30日(土)映画「草の乱」のロケ地めぐりバスツアーが32名の参加で行われ、かじわら秀明市議も参加しました。

井上伝蔵の墓の前で説明する新井元吉田町議
井上伝蔵の墓の前で説明する新井元吉田町議
現地では、秩父事件研究顕彰協議会の新井健二郎元吉田町議から、たいへん詳しく人間味と正義感あふれる解説が事件ゆかりの随所でされました。秩父事件の決起場所となった椋神社境内では、当時の日本経済と秩父郡内の状況、花形産業だった養蚕に携わっていた農民の知的水準の高さ、下吉田村など四ヶ村連合議会での発言紹介があり、村民がどんな気持ちと運動で政府・官憲に立ち向かっていったのか話されました。

そして、事件後の裁判では約4千名が処罰され、事件を「秩父暴動」、参加者を火付け・強盗の「暴徒」と呼び、事件そのものを郷土の恥とする記録がされたこと。それに対して研究顕彰協議会のねばりづよい活動により、この事件は明治時代の自由民権運動の大きな位置を占めていたという評価が定着したこと、などが強調されました。
明治17年の自由党員名簿、秩父郡内の党員も記載されている(石間交流学習館(旧吉田町立石間小学校)保存)
明治17年の自由党員名簿、秩父郡内の党員も記載されている(石間交流学習館(旧吉田町立石間小学校)保存)

参加者から「秩父事件は、正しいことの追及はいつの時代でも色あせないことを教えてくれる」などの感想が出され、「ツアー」事務局は、来年蕨で上映会を行いたいと提案されました。

事件首謀者の一人である井上伝蔵の屋敷を復元してある道の駅「龍勢会館」では多くの参加者が、ねぎ4本百円などの地元の野菜を買いもとめていました。

映画「草の乱」は各地で上映中です。「1884年11月1日、秩父郡下吉田村椋神社に刀、槍、猟銃で武装した人々3千余が集まった。「天朝さまに敵対するから加勢しろ」―明治政府に対する真っ向からの挑戦であった」(「草の乱」公式ホームページより)