後期高齢保険制度始まる - 市役所窓口に問い合わせが殺到する(4月4日)
後期高齢者医療制度が4月1日から始まりました。一昨年6月の国会で自民党・公明党が、国民の反対の声を押し切って強行したもの。「長寿医療制度」などと言いつくろっても、反対・疑問の声は強まるばかりです。
蕨市役所でも、年金から保険料を天引きするための「仮徴収額決定通知書」が1日から配られています。3日までに対象者4275人に通知書を送付したとのことです。通知が家庭に届き始めた1日午後から、問い合わせが市窓口に殺到しています。
通知書を見て初めて制度を知る人、保険料の算定根拠を詳しく聞く人、以前に聞いた説明と違うと職員につめ寄る人。陸橋を超えて(塚越から)わざわざ来ているのに納得できる説明がないとおこる人などがありました。
窓口の保険年金課は全職員が対応にあたり、昼休みもとれない状況です。担当の課長補佐によると「忙しすぎて対応件数の記録もとれないほど。元気な高齢者は直接窓口に来られるが、そうでない人もたくさんいるだろう」と話します。問い合わせの内容で一番多いのが、保険料額の根拠です。通知書には課税対象所得額と保険料額は記載されていますが、年金収入額が書いてないので、市民には分かりづらいのです。保険証の文字が小さすぎて読めないという苦情もあります。補佐は「県広域連合の書式なので記載を変えることはできない。国や広域連合は決めたことをやれと言うだけ。細かいところを実際に対応する市町村は大変だ」と話し、要望は広域連合に伝えると言います。高齢者の生活実態を知りながら、無理な説明をせざるを得ない職員の苦悩がにじみます。
国会では、日本共産党など野党4党が共同で衆議院に「制度廃止法案」を出しています。近々参議院にも提出するとのこと。地域でも新たな署名活動「廃止を求める請願署名」が始まりました。
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