河鍋暁斎 没後120周年 記念展覧会(4月24日)
京都国立博物館で行なわれている特別展覧会を4月24日に見てきました。蕨に記念美術館がある河鍋暁斎(1831〜89)の絵を、8つのブロックに分けて展示しているものです。私の親族が京都府内に入院しているため、そのお見舞いの帰りに立ち寄った次第です。
現代から考えれば、大変グロテスクでおどろおどろしい、あるいは突拍子もない場面を表現しているのは、やはり当時の庶民や貴族の、不安や恐れが背景にあるのだろうと感じます。「放屁合戦絵巻」「貧乏神」「幽霊図」「百鬼夜行図」「鳥獣戯画」などが印象に残りました。この展覧会のキャッチフレーズは「泣きたくなるほど、おもしろい」でしたが、おもしろ・おかしさよりも、地獄と極楽の表現に惹かれます。暁斎の全国のゆかりの地を示す日本地図が解説としてあり、それには蕨の長泉院が記載されていました。
京都国立博物館では、西暦2000年以降日本の画家の特別展は3人目とのこと。それほど注目を集めているのですね。これを書いている27日には、NHK教育テレビで特集をやっていたようですが、こちらは見れませんでした。
ところで、博物館などにかける国家予算も減らされているとの話もよく聞きますが由々しき事。私は、上野公園にはよく行き、先日は国立科学博物館のダーウィン展を見ました。(ダーウィンは1809年生1882年没で、生きた時代が暁斎と重なります)。また、私の実家のある千葉県八千代市からほど近い佐倉市には、国立歴史民俗博物館があり、こちらもすばらしい博物館です。さらには、江戸東京博物館、大宮の鉄道博物館もおすすめです。
|