カーシェアリングの取り組みを視察(12月22日) - かじわら秀明
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予約からエンジン始動まで3分ほど |
県南都市問題協議会の交通問題部会は、昨年12月22日、荒川区のカーシェアリングの取り組みを視察しました。
カーシェアリングとは、登録会員が乗用車などを共有すること。費用が自家用車に比べ割安、車両を使う頻度も減り環境にも優しいとされています。現在全国で約3百ヵ所に車両ステーションがあり、会員数は約3千2百人です。
荒川区は人口約19万5千人、鉄道やバスなどの公共交通機関が発達しています。区では、民間事業者やマンション管理組合が、カーシェアリングを導入することを支援する事業を実施中です。
私たちは、区役所で説明を受けたあと、南千住のステーションを視察しました(写真)。写真の人は携帯電話から車両を予約しています。予約後、会員カードを車両の読み取り部にかざすとドアが開き、車内に置いてある鍵でエンジンをかけます。このステーションには車両が3台あり会員は28人です。利用料等は、初期費用として登録料5250円、カード発行料1480円(区が5千円まで補助)。月額基本料2980円、使用1時間あたり160円、距離1`あたり14円です(他の体系もあり)。たとえば週2回病院などの送迎、月2回のレジャーなどで約2万3千円です。南千住では、駐車場代だけでも2、3万円するので、自家用者所有なら車両代など含め、月4万円前後しますから、たしかに割安です。事業者のオリックス自動車鰍ノよると1台あたり会員10人が採算ラインだとのことです。
保育園や病院・施設への送迎、買い物やレジャーなど、車は便利であると同時に、ある場面では不可欠なもの。必要なときに低コストで安心して使う。こんな仕組みが求められます。
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