学校の統合問題と、病院経営の課題について視察(3月25日・26日)
日本共産党市議団は、3月25日・26日、行政視察を行ないました。1日目は、岩手県陸前高田市で、小学校と中学校の統合について、教育委員会学校教育課長から話を聞きました。人口2万5千人の当市では、小学校11校、中学校7校あります。合併した旧地域にある学校の児童数が減り、複式学級(1つのクラスに異なる学年の児童・生徒がいる)を解消し、教育環境の改善を目的に、統合を検討しています。一昨年からPTAとの話し合い、PTA自らのアンケート調査、地域懇談会などを進めています。蕨市では、3月議会最終日に、「公共施設の統廃合に関わる調査研究特別委員会」(松本徹委員長)を設置したところであり、新生会はかねてから市内小学校の統廃合を求めており、これが議題になる可能性があります。私は、子どもと保護者の利益こそ第一との立場で、委員会に参加していきます。
2日目は、宮城県気仙沼市に移り、気仙沼市立病院で、事務部長、総務課長、医事課長から話をうかがい、病院内を見学しました。450床という規模は、蕨市立病院の130床の3倍以上で、規模の大きい病院です。45人ほどの常勤医師(蕨は14人ほど)がいますが、ここでも医師不足が最大の悩みの種でした。2007年度まで6年連続赤字決算ですが、現金の減少を伴わない減価償却費がそれ以上にあり、資金不足にはなっていないようです。市議会には事務部長などが現状を毎回報告・説明し、地域になくてはならない救急病院としての役割が、市議会にも理解されてきているとのことでした。
二市の視察から、多くの示唆を得ることができました。
(かじわら秀明)
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