蕨市新年あいさつ交歓会 - 上から目線の国会議員のあいさつはいただけない(1月4日)
新年恒例のあいさつ交歓会が市民会館で開かれました。主催者代表あいさつで頼高英雄市長から、新年度予算にかかわるいくつか新しい話も出ましたので、紹介します。
(1)学校体育館の耐震化・・・議会でも議論されてきましたが、耐震化にあわせて、「トイレや床などの大規模改修も併せて実施」するとしました。耐震化されていない9棟の体育館のうち、おそらく、新年度は4棟について、工事をおこなうと思いますが、3月議会の予算審議では、その詳細を詰めていくことになります。
(2)住宅リフォーム助成制度・・・この事業は「拡充を図って」いくと表明しました。これまでの2年度で、当初予算の100万円を年度半ばで消化しきり、補正予算を50万円計上することをしてきました。この制度、まだ知らない市民も多いようで、「着手済みの工事でも制度受けられないんですか?」とのご意見も出ています。制度は、着工前に手続きをする必要があります。もっとPRを強めながら、当初予算から、150万円、200万円の予算を組むことを求めていきます。
(3)75歳以上のコミュニティバスぷらっとわらびの無料化・・・市長マニュフェストでも掲げられていましたが、あいさつ会で改めて表明しましたから、3月議会に条例案等が出され、おそらく4月から実施になるだろうと予想します。
さて、あいさつ会では、来賓として3人があいさつをしましたが、民主党の国会議員のあいさつには、いつもながら、幻滅します。腹立たしかったことを3つ紹介します。
第一に、この国会議員は環境省の政務三役だと自ら紹介してましたから、議員としてというより、政府代表としてのあいさつであったと思います。それにもかかわず、あの大震災の被害者・被災者に対する配慮が感じられません。蕨市政に対しては「(放射線量測定と除染を)国の基準より厳しくやっていただいている」と評価しながら、政府としての責任の果たし方の決意はありませんでした。頼高市長と環境省政務三役との間に、行政の責任者・幹部としての姿勢に、違いがきわだちました。
第二に、原発政策について、「脱原発などいま問題ではないんです。原発はほっといてもすべてが定期点検で運転停止になるんですから」などと言ったことには唖然としました。野田内閣は、「安全を確認して再稼動」が基本方針のはず。もちろん何をもって安全か、ごまかしを許さない監視が必要ですが、点検・停止中の原発は永久に廃止するなどということは言っていないわけです。政務三役の発言は、「原発ゼロ運動は無駄。意味がない」と、けなしているように聞き取れるものでした。
第三に、「税と社会保障の一体改革」については、「自公政権は社会保障を悪くした。しかしわれわれ(民主党)は、社会保障を維持するための方策(消費税増税)を進めている」という趣旨を述べたのですが、これには、まさにあいた口がふさがりません。いま、年金の切り下げ、介護制度の改悪、保育の国の責任の後退などなど、改悪メニューが目白押しではありませんか。それとも、自公政権がやり残した社会保障改悪は、自分たちがやっても責任はないとでも言うのでしょうか。子どもだましの発言といわなければなりません。
3人の来賓の中で、拍手が一番少なかったと感じたのは、私だけではないでしょう。
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