生活保護問題地方議員研修会に参加 - 1日目(8月24日)
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対談する吉永氏(右)と清川氏(その左)、左は司会進行の小久保哲郎弁護士(生活保護問題全国連絡会事務局長) |
第4回生活保護問題地方議員研修会が24日から浦和で始まり出席しました。25日まで。2年前、横浜で行われた研修(第2回)につづく参加ですが、当時は、貧困をいかになくしていくのかが国民の一定の世論となっていたのに対して、最近は、生活保護バッシングなどが5月頃あり、政府の来年度概算要求で生活保護費をはじめとする社会保障費の削減がねらわれている情勢のもと、主催者自身が一定の危機感を持っての研修会となった感じがします。
この日は、12時からドキュメンタリー映画、「渋谷ブラニューデイズ」の上映。渋谷の路上生活者の人生と支援団体の活動などを追ったもの。70分ほどですが、大変感銘を受けました。
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ドキュメンタリー映画の遠藤大輔監督 |
13時半から開会。主催者あいさつをした吉永純氏(花園大学教授、全国公的扶助研究会会長)は、京都市入職時から12年間生活保護のケースワーカーをするなど、24年間福祉行政にかかわったとの自己紹介があり、その後、朝日新聞の清川卓史記者との対談(「生活保護の歴史的分岐点に、生存権保障を考える」)でした。清川氏は、第1回貧困問題ジャーナリスト大賞に選ばれたとの紹介がありました。
15時半からは記念講演、「子どもの貧困連鎖を断ち切るために」と題して、さいたま教育文化研究所事務局長の白鳥勲氏が講演。埼玉県の教育支援事業を請け負った「アスポート教育支援事業」の取り組みを報告されました。中学3年生を教えるわけですが、中には、小学4年生の算数でつまづいて、以降9年間、勉強がわからないで「我慢してきた」という生徒もいます。そうした生徒と保護者に寄り添い、家庭訪問と学習支援を、事業の二つの柱にします。白鳥氏が責任者をつとめる学習支援は、現在埼玉県で17箇所、800人の中学3年生が学んでいます。
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白鳥氏の講演 |
16時40分からは、埼玉県内の生活保護利用者の会「つながる会」の活動報告があり、生活保護を受けるに至った経緯、何十回と仕事の面接を受けても採用されないこと、孤独感の中「つながる会」で生きる勇気を受けているとの感想などを語りました。
詳細報告は、後日おこないたいと思います。
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