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原発ゼロ埼玉県民集会(10月8日)

満員の会場
満員の会場
8日午後、標記の集会がさいたま市文化会館で開かれ参加しました。13時半からのアトラクションは制服向上委員会。いわゆる反原発ソング、5,6曲を披露しました。民主党を名指しで批判する歌に、会場からも驚きと拍手が起こりました。

14時からは講演。この日は滋賀県で講演しているという、広島原爆被爆医師の肥田舜太郎さんがビデオ出演。以前蕨市で講演した内容とほぼ同じでした。つづいて、福島県双葉町の井戸川克隆町長が話をしました。
福島県双葉町の井戸川町長
福島県双葉町の井戸川町長
「今日は思いのたけを述べたい」と話し始め、時折絶句しながら、町民を安全に避難させることができなかった悔しさと、東京電力と政府に対する満身の怒りが伝わってくる、静かながらも鬼気迫る講演でした。避難中には、空からぼたん雪のような断熱材のようなゴミが降ってきたということで、ご自身原因不明の症状がいま出ていると話されていました。3月11日の夕方にはすでに、住民には秘密に、東京電力の人間が放射線測定をしていたと告発しました。政府に一番噛み付いていることは、放射能の片付け(除染)を国民の責務にした特別措置法の扱いだと厳しく批判し、こんな状況でも再稼動を決めた人の資質を問いたいと述べ、これまでに何度もくじけそうになったが、埼玉の人達から「あんたは一人ではない」と言われがんばってきたと締めくくりました。

3人目は、ジャーナリストの鎌田慧さん。
鎌田氏
鎌田氏
事故前から原発の現場を取材し批判してきたが止めることはできなかった、真剣さがたっりなかったことは反省しなければならないと話されていたのが印象的でした。私が鎌田氏のルポを始めて読んだのはおそらく「自動車絶望工場」を講談社文庫で。氏が30歳くらいのときに、自ら期間工としてトヨタの工場に潜入してルポを書くというその取材方法にも衝撃を受けますが、その内容もすさまじいもので、乾いたタオルからもさらに搾り取るというトヨタ式の労務管理がよくわかるルポでした。その鎌田氏も、もう74歳くらいでしょうか。最近はあちこちで講演をしているとのこと。健康に留意して引き続き現場の実態を伝えていただきたいと思います。

私は、休憩中に会場をあとにしましたが、休憩後には、県内各地の運動の交流が行われたようです。私にとっては、双葉町の井戸川町長の話を初めて聞く機会となり、町長の無念さと怒りにうたれました。