梶原秀明前市議の過去ページ
戸田市議会議員選挙の結果に思う(1月31日)
1月27日に執行された戸田市会議員選挙の結果、日本共産党は立候補の4人全員が当選しました。定数26に36人が出る、近年に例がない多数激戦となりました。蕨と戸田は、ごみ処理や競艇を共同で運営したり、防犯活動も協力する関係にあり、いわば姉妹関係にある自治体です。隣の自治体の議員として、私も戸田の選挙に少しかかわりました。
選挙結果からいくつかの特徴が浮かび上がってきます。第1に、日本共産党は6163票を獲得、得票率は14.5%で、4年前の選挙から250票減、率で微減でした。前回は5人はみ出し、今回は10人はみ出しで、票が各候補者に分散されたことがうかがえます。
第2に、投票率の低さです。多数激戦で投票率が高くなると思いきや、前回よりも下がり44.61%でした(前回は47.01%)。蕨市の市議選は、市長選挙と同時に行われることもあるでしょうが、毎回60%前後であり、戸田市と蕨市の、市民の市政への関心の違いがわかります。4年前もそうでしたが、31.66%(今回)という低投票所があり、そこは、マンション建設ラッシュのいわば新興住宅地。戸田都民、埼玉都民が、市政を身近に感じていないことを示していて、行政運営の課題ともいえます。
第3には、党派別に大きな特徴が現れたことです。公明党は、前回も今回も5人立候補で全員当選ですが、前回の7124票から今回6170へ、954票減、13.4%も減らしました。理由はよくわかりません。そして、民主党は、776票、1.82%しか得票できず、おそらく結党以来はじめて、戸田で議席をなくしたのでしょう。逆風が吹いているというだけでは説明できません。
第4には、維新や改革を声高にとなえる候補者が若干ありましたが、それらの人たちは結局当選はしませんでした。日本共産党は、公共料金の値上げ撤回を中心に訴えたわけですが、市民生活に根を張った活動を進めることの大事さを改めて実感した選挙でした。日本維新の会の公認がひとり、事実上の推薦がひとり、いずれも落選したことは、戸田市民の良識を示したと思います。