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廃棄物を建設資材にするリサイクル工場を見学（１０月４日）
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| 前処理工程の説明 |
蕨戸田衛生センター組合議会は４日、栃木県日光市に事業所がある渡辺産業株式会社を行政視察しました。
同社は昭和44年創業で、平成23年に一般廃棄物処理業を開始、自治体排出のゴミのリサイクルに携わっています。蕨市と戸田市のゴミを処分する衛生センターは、不燃物残渣（資源ごみ以外の燃えないゴミ）、約１５００トンのうち４００トンを今年度から当社に委託しています。（処理費は１トンあたり１万９４２５円、他に運搬費１トンあたり７８７５円）
視察では、本社事務所にて社長の話を聞いたあと、敷地内の工場を見学。焼却灰や不燃物から、鉄などを取り除く前処理工程、特殊硬化剤によって有害物質を無害化するなどのミキシング工程、１辺25センチ程度に整形（ブロック化）する工程を見学（写真）。ブロック化された製品は、粉砕されて、再生砕石として使われます。当社とは別の駐車場建設現場で、当社の再生砕石が路床（路面を安定化させるために石などを敷く、路面の下の部分）として使われている様子も見学しました。
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| ブロック化された製品、１ヶ月ほどねかせて安定化させるそうです。その後粉砕して砕石などの建設資材に使われます |
ゴミの搬入時点では溶出・分析試験（有害物質混入のチェック）をおこない、製品化されたブロックはダイオキシンなどの測定が徹底されるなど、環境保全への姿勢も学ぶことができました。
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| 再生砕石を使用している工事現場（左奥の白い部分） |
蕨戸田衛生センターでは、処分できないゴミを、群馬県草津町、山形県米沢市、長野県小諸市などにある民間会社へ最終処分として委託しています。市民のゴミ分別や資源化の意識が進み、ごみ量そのものが減少傾向、外部委託量も減少傾向です。ただし、全国各地の最終処分場で埋め立ての残容量が少なくなっている状況で、ひきつづきゴミの減量が求められています。今回見学した渡辺産業のように、埋め立てではなく再生砕石等として再利用するゴミ循環は、いっそう推進されるべきものと考えます。
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