蕨市が将来ビジョンの実現計画案を発表 - 意見募集は30日まで
蕨市は10日、「『コンパクトシティ蕨』将来ビジョンの実現計画(案)」を公表し、合わせて10日から30日までの意見募集(パブリックコメント)を実施しています。来年度から10年間の市政運営の基本指針を、昨年12月市議会で「蕨市将来構想」として議決しましたが、「実現計画(案)」は、この将来構想を具体化したものです。
「実現計画(案)」は、重点プロジェクト、分野別計画、「コンパクトシティ蕨」将来ビジョン推進のために、で構成されています。重点プロジェクトは(1)安全安心プロジェクト(2)子ども未来プロジェクト(3)健康密度日本一プロジェクト(4)にぎわい創出プロジェクト(5)暮らし快適プロジェクト(6)市民が主役プロジェクトから成り、分野別計画の中で重点的に推進する取り組みを示しています。それぞれの施策では5年後の数値目標も掲げ、たとえば安全安心プロジェクトでは、自主防災組織での防災訓練実施率100%に(昨年度末70%)、市有建築物の耐震化率90%以上(同63%、学校施設は今年度末で100%)などとしています。
分野別計画では、市政を31テーマ70施策にまとめ、それぞれ、基本方向、現況と課題、施策指標(数値目標)を定めています。
「将来ビジョン推進のために」では、来年度からの行政改革プランとの連携を図り、分野横断的な施策を示し、3テーマ・9施策から成ります。
「『コンパクトシティ蕨』将来ビジョンの実現計画(案)」は、約130ページの文書で、市役所の市民活動推進室、各公民館、市ホームページなどで閲覧できます。意見募集は30日までで、「意見提出用紙」に必要事項を記入のうえ、市役所3階の政策企画室(電話・433‐7698)へ持参するか、郵便・電子メール・FAX(432‐7992)で受け付けています。
重点プロジェクト(概要)
ほっとわらび!安全安心プロジェクト
市民一人ひとりの日頃の備えや地域コミュニティの連携による地域防災力の向上を促すとともに、公共施設の耐震化など災害に強いまちづくりを進めます。また、犯罪の起きにくい環境づくりに努め、市民による防犯ボランティアの活動を支援していきます。
キラリわらび!子ども未来プロジェクト
民間活力の活用などによる保育施設の増設を図り、待機児童ゼロを目指します。また、協働による地域に根ざした教育活動を展開するとともに、少人数学級など、ゆきとどいた教育を進め、未来の蕨を担う「わらびっ子」の健全育成に努めます。
イキイキわらび!健康密度日本一プロジェクト
高齢者の介護予防をはじめ、生活習慣病予防など、幅広い世代に対応した健康づくりを支援するため、協働による健康まちづくりを推進します。また、地域医療の要となる市立病院の充実や日常の健康を維持するための検診の促進を図り、市民の健康的な暮らしを支えます。
ワクワクわらび!にぎわい創出プロジェクト
中山道蕨宿やわらびりんごなど、蕨らしい地域資源を活かした取り組みを展開しながら、中心市街地のにぎわいづくりを進めます。また、蕨にゆかりのある人材を活かしたまちづくりを推進するとともに、芸術・文化活動やスポーツ・レクリエーション活動の活性化を図ります。
住(す)マイルわらび!暮らし快適プロジェクト
市の玄関口にふさわしい蕨駅前の再開発事業や良好な住環境の整備と災害に強いまちづくりに向けた錦町土地区画整理事業、中央第一地区まちづくり事業など都市基盤整備を進めます。また、リサイクルフラワーセンターを活用した花いっぱい運動など、循環型で環
境にやさしいまちづくりを進めます。
わがまちわらび!市民が主役プロジェクト
蕨市がこれまで培ってきた地域コミュニティ活動を支援するとともに、地域コミュニティ活動とNPOなどテーマ型の市民活動との連携を促進します。これにより、市民が主役のまちづくりを進め、市民と行政との協働による、愛着あるわがまち・蕨を創っていきます。
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