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なぜ今選挙期日の議論なのか!? - 選挙管理委員会を傍聴(6月2日)

6月市議会初日、午後3時から選挙管理委員会の定例会議があったので、傍聴しました。3人まで傍聴できる規定のようで、他に志村議員も傍聴しました。選管委員は4人、委員長は岡田栄次氏。

選管会議では4月の定例会議以降、来年の選挙期日について、これまで2回(4月と5月)、市長選挙と市議選挙を、別々の日程にする方向で議論がされていると知り、傍聴したものです。

議論を聞いていて驚いたことに、選挙日程を別々にしたい理由として、岡田委員長が、投票率が下がってきているから、何か新しいことをしたい、という趣旨の発言をしていることでした。これに、他、ふたりの委員が賛意を示し、一人の委員が疑問を呈していました。市長選挙と市議選挙を過去3回同日選挙でやってきていて、その投票率はおおむね55%から60%程度で、県内他市より投票率は高い傾向です。ところが、岡田氏は、同日選挙だから投票率が低くなっているという、一般の常識から全くかけ離れた認識を示し、別々の選挙にしたほうが、有権者はそれぞれの選挙に集中でき、投票率も高くなるだろうと、議論を強引に進めようとしているように見えました。他の二人の委員も、選挙期日を別々の日にするように早く決めるべきだと発言していて、岡田委員長は、次回の定例会議(7月7日午前11時)には、結論を出したいとの意向でした。

一人の委員からは、期日を変えることの、メリット、デメリットをペーパーにまとめてほしい、重要な問題を選管だけで決めていいのか、明るい選挙推進委員会や議会各派にも意見を聞くべきではないか、などの発言があり、岡田委員長は、意見を聞くことにしたいとまとめはしましたが、他の委員が、(そんなことをしたら)結論を出すのが遅くなると言うと、岡田氏は「参考意見ですから」という態度でした。

選管事務局(市職員)から、選挙を別々の日程した場合、200人の職員の投開票事務や、市民を募っての立会人の設置や事前準備、期日前投票、後片付けなど、膨大な業務が発生するとの報告もありました。

選挙期日という重要な問題を、明確な理由もなく、あるいは不確かな理由を口実に、4人だけの選挙管理委員だけで、多くの市民の意見も聞かず、市の一般事務・通常業務との調整もせずに、さらには選管会議の議事録も公開しない密室協議のなか、強引に決めようとする岡田選管委員長の態度は問題です。岡田委員長は元保守系の蕨市議であり、元自民党蕨総支部長という経歴も持ち、なぜ、強引に選挙日程を分けようとするのか、裏に何か意図があるのではと考えざるを得ません。