【6月市議会】政府の介護保険改定案に市側憂慮を表明する - 一般質問・1日目(6月16日)
16日から一般質問が始まりました(18日まで)。私が5人めに発言に立ち、介護保険制度などについて質問しました。概要を速報します。
1、国が改悪しようとしている介護保険の、市民への影響について
(1)要支援者の訪問介護と通所介護の保険給付の「廃止」問題
保険給付を廃止し、市が実施する地域支援事業に移行する国の改定案について、新たな事業者として、NPOやボランティアをどう発掘するのかが課題で、影響は大きく、市として憂慮していると健康福祉部長(担当部長)が答弁しました。頼高市長にも答弁を求め、地域の支え合いが広がるのはいいことだが、制度変更によって、介護を必要とする人の介護が受けられなくなることがないかとの懸念を持っていると答えました。
現在の地域支援事業では、運動機能の維持、口腔ケア、赤田住宅の生活支援、配食サービスなどがありますが、たとえば、配食サービスをする担当者には専門資格は不要であることを確認し、これらは保険給付サービスの受け皿にはなりにくいことを指摘しました。
(2)介護施設問題
特別養護老人ホームの待機者は現在207人であると答弁があり、来年4月開設の新ホームに60人程度が入所できる見通しだが、まだホームの待機はなくならないとの部長の認識でした。国は、特養ホームの代わりに有料老人ホームを増やすよう誘導していますが、有料老人ホームに入るにはどれほどの収入が必要か部長に聞いたところ、年金収入300万円以上だろうとの答弁で、私の認識と一致しています。身近な事例としてAホームは月額利用料30数万円、塚越に開設されたBホームは同26万円との例をあげ、特養ホーム(月額利用料7万円から10万円)の更なる増設を求めました。
2、非婚者の寡婦控除のみなし適用について
本来は国が整備すべき問題だが、相続についての裁判例があり、みなし適用をする自治体が増えていることもふまえ、適用の範囲をどうするのかなど、「検討したい」と前向きな答弁でした。市長は、市民の声も直接聞いていると答えました。
他、図書館への漫画資料については、児童向けの学習漫画・歴史漫画は、すでに収集しているが、成人向けの一般コミックなどは収集の優先度が低いとの答弁だったので、手塚治虫氏などの漫画など、他の資料と同じ優先度で考えるべきと要望しました。埼玉県の水道工事に伴う、道路表層の盛り上がりによる振動問題については、市民から指摘があれば事業者(埼玉県など)に対処を求めると答えました。
|