梶原秀明前市議の過去ページ
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情報公開について - 米NSAの諜報活動にふれて - 9月議会のテーマにしたい(8月10日)

昨年6月、米NSAなどの諜報活動を暴いたドキュメント「暴露 - スノーデンが私に託したファイル」を読みました。数年前に読んだ、ナオミ・クラインの「ショックドクトリン」に並ぶ、すさまじい内容です。世界の全ての電話・メール・チャット・SNSをNSAなどが傍受し、マイクロソフトなど米大手IT企業がこれに全面的に協力しているというもの。ドイツ首相が携帯電話を盗聴され米政府に抗議したことは記憶に新しいことですが、日本政府がなんらの対応もとらなったことも、アメリカ言いなりの日本政府の姿勢を示しています。

この本の中でも著者のグレン・グリーンウォルドが述べていますが、政府は国民に説明すること、政府の情報は公開されること、それが民主主義の基本です。自治体行政も同じであり、個人のプライバシーに関すること以外、基本的に、行政情報は、施策の意思決定過程も含めて公開されなければなりません(蕨市情報公開条例では、意思決定過程を公開することで、意思決定に重大な影響を受ける場合は、公開しなくていいとあり、この解釈も議論のあるところです)。今度の9月議会では、このことを一つのテーマとして取り上げようと考えています。

昨年4月に蕨市では市民参画条例が施行され、以前からある情報公開条例の趣旨とも合わせて、蕨市各行政組織の議事録の公開が広がっています。私が属する、病院審議会や国保運営協議会も細かな議事録が公開されていることは、好ましいことです。ところが、先の6月議会の準備過程で、選挙管理委員会の議事録が管理されていないことがわかり、びっくりした次第です。選管も含めて、蕨市の各行政組織の議事録や情報公開はどうなっているのか、なぜ公開が重要なのか、を問題意識として、9月議会にあたってまいります。