梶原秀明前市議の過去ページ
index
【9月市議会】本会議での議案質疑がおこなわれました(9月5日)

5日は、市長提出議案21件に対する質疑(議員が、議案の内容を詳細に問うこと)が行われ、日本共産党市議団は10件の議案に質疑しました。新規条例が多いこともあり、近年になく深い議論が行われ、10時開会の本会議は、午後6時20分までかかりました。

次の議会日程としては、8日から10日まで、決算常任委員会が行われます。ここでは、9件の決算認定議案の詳細を審査し、各議員が賛否を表明し、委員会として、決算を認定するかしないかを決します。

5日の質疑の主なポイントを、以下速報します。

(1)私が質疑した自転車安全利用条例は、蕨でも8月までの1年間で97件の自転車関係事故が起きていることから、自転車の安全な利用を促し、自転車事故を減らしていくことを目的とする新規条例で、12月1日施行予定です。事故の6割は、24歳以下の若者(子ども含む)と65歳以上高齢者でおきていますので、これからも年齢層にあった啓発、安全教育を行っていくこと。また、事故の7割は交差点で起きているので、事故の多い交差点で、自転車用の一時停止表示を増やしていくことなど、答弁がありました。

(2)子ども子育て新制度にもとづう条例が3件出され、山脇市議・鈴木市議が質疑しました。現在市内に11ある家庭保育室が新制度に5年以内に移行することとなりますが、スムーズに移行できるのかまだまだ課題がありそうです。新制度では、これまでの認可保育園(県が認可)と、市が認可する小規模保育が並存することとなりますが、保護者負担は従来の家庭保育室よりは減るだろうとの方向が、部長から説明されました。また、来年度に、新たな認可保育園が3園開設(二つは4月、もう一つは秋ごろ)となり、定員は現在の772人から988人となります。今年4月現在の待機児童は47人です。

(3)いじめ問題対策条例には、鈴木議員が質疑しました。いじめ問題対策協議会を教育委員会内に常設し、年2回程度会議を開き、情報交換をします。重大な事象が生じたら、教委内に第三者機関である審議会を設置し調査を実施、必要な情報は個人のプライバシーに配慮して被害者にも公開します。審議会の調査が不十分だと市長が判断した場合は、市長の下部機関として対策委員会を設置し、再調査するというものです。年度内に、対策協議会委員の委嘱が行われます。

(4)重度障害者医療費助成条例の改定については私が質疑しました。県が制度を変更することに合わせ、市も変更するもの。65歳以上で新たに重度障害の手帳を取得した場合、助成の対象外とすること、新たに精神障害1級を助成の対象とします。

(5)一般会計補正予算には、鈴木議員が質疑しました。高齢者肺炎球菌ワクチンを定期接種にすること、サイエンススペシャル授業(中学2年生対象)を来年1月15日に実施すること、中央第一のまちづくりで道路拡幅すること、などの予算が計上されています。

(6)2013年度一般会計決算認定には、志村議員が50数項目の質疑をしました。主なものとしては次です。a.現役世代からの要望が強い休日開庁の状況 b.工事の競争入札の状況 c.小規模修繕登録制度の実施状況 d.借金の返済状況 e.障がい者の家賃補助が減っている状況 f.福祉連絡システムの活用状況 g.保育園で土曜日の利用が4人以下の場合パンと牛乳のみの給食を実施している実態 h.生活保護の状況 i.豪雨の際の土のうの配備状況。

(7)2013年度国民健康保険決算認定と2013年度介護保険決算認定には私が質疑しました。国保では、加入者2万780人のうち86%の1万7874人が、所得200万円以下であることわかり、低所得者が多く加入する保険であることが改めて明らかになりました。健康増進のための特定健康診査の受診率は、50歳代以上ではおおむね向上しているが、40歳代で前年に比べ若干低下していました。

介護保険では、地域密着型事業が計画通りに伸びていない実態、特別養護老人ホームへの入所者が増え、待機者がわずかではあるが減っている現状、健康寿命を延ばすための介護予防事業が横ばいになっている実態、介護事業に従事する職員の賃金引上げへの考え、など質疑しました。