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「統合失調症がやってきた」 ‐ 人権講演会に参加して(2月3日)

人権標語の表彰を受ける児童・生徒ら
人権標語の表彰を受ける児童・生徒ら
北町公民館で3日、人権尊重社会をめざす市民のつどいがおこなわれ出席しました。「統合失調症がやってきた」と題して講演をしたのは、お笑いコンビ・松本ハウスの、ハウス加賀谷さんと松本キックさん。ハウス加賀谷さんは統合失調症の当事者であり、中学2年生の発症からグループホームでの生活を経て芸人になるまで、その後7ヶ月の入院期を含む10年間の闘病生活、仕事に復帰し通院しながらの現状を、松本キックさんとのコントを交えながら語りました。陽性症状である妄想・幻覚・幻聴、陰性症状である意欲の減退や集中力の低下など、わかりやすく説明。加賀谷さんは当事者へのメッセージとして「うまくいかなくてもあせらない、今できることからやっていこう。病気をあきらめないことが大事」と呼びかけました。

開会にあたり、人権教育推進協議会の五十嵐詩郎会長は、誰もが大切にされる明るい社会をめざし活動しているとあいさつしました。

会場では、小中学生の人権作文・人権標語入選者表彰式もおこなわれ、入選した生徒・児童に、五十嵐会長と松本教育長から賞状が授与されました。

障がい者に対する偏見は根強いが、加賀谷さんは松本さんを普通の仲間として接していること、松本さんはありのままの自分でいいと考えることで症状も良くなっていったと述べたことに、会場いっぱいの参加者は共感を得たのではないでしょうか。性や宗教、思想などへの偏見もなくし、多様性を認めあう大切さを改めて考える会となりました。