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焼却灰の資源化を視察 - 蕨戸田衛生センター組合(10月2日)

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蕨戸田衛生センター組合議会は、焼却灰の資源化を委託している渡辺産業株式会社(日光市)を2日に視察しました。焼却灰を埋め立てる最終処分場の容量には限りがあるため、組合では資源化委託を進めていて、その委託先を視察したものです。

同社は昭和44年創業。平成11年に産業廃棄物の中間処理業に参入し、燃え殻や汚泥などを再生砕石にリサイクルするプラントを導入し、23年度からは自治体の焼却施設から排出される焼却灰などを受け入れています。衛生センター組合は、25年度から資源化の委託を開始し、今年度は、焼却灰のうち焼却炉下から排出される不燃物残渣(ざんさ)の年間総量1600トンのうち1200トンを委託する予定です。
一辺約25cmの成型ブロック
一辺約25cmの成型ブロック

視察では概要説明を受けた後、リサイクルプラントを見学しました。プラントは、6つの工程からなっています。第一工程、(1.,以下番号表示)受け入れストックヤードで焼却灰等を受け入れます。搬入トラックを掃除するなど、施設内のゴミを外に出さない衛生管理が徹底されています。2.前処理工程では磁選機で鉄などを除去します。3.ミキシング工程ではゴミを大きさによりふるい分け、特殊硬化剤を投入し固めやすくします。4.成型工程ではゴミを固め、1辺25cm程度のブロックに圧縮・成型します(写真右)。5.養生工程ではブロックを約2日ねかせ安定化させます。6.破砕工程では、ねかせたブロックを細かく砕き、工事現場で利用できる再生砕石にします(写真左下)。
路盤などに使われる再生砕石
路盤などに使われる再生砕石

視察には組合の頼高管理者(蕨市長)も参加。「蕨市・戸田市20万7千人市民が出すゴミの適正処理を進めている。限りある資源の有効活用を図っていく」と述べました。渡辺産業の神山社長は「安心・安全・安定の徹底を図っている。組合とは末永くお付き合いしたい」とあいさつしました。
あいさつする頼高管理者(市長)(右へ、組合議会議長と神山社長)
あいさつする頼高管理者(市長)(右へ、組合議会議長と神山社長)