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【9月市議会】決算委員会3日目(9月10日)

決算委員会の最終日、10時から16時までの審議、一般会計決算のつづき、国民健康保険会計決算、公共下水道特別会計決算について傍聴しました。16時以降は、介護保険会計決算、病院事業会計決算などありましたが、都合で傍聴できませんでした。後日、決算委員(鈴木・山脇両市議)から報告すると思います。

一般会計決算、国民健康保険会計決算、公共下水道特別会計決算は採決で、本会議で認定すべきものとしました。一般会計決算は、一人の委員が退席(態度を保留することで、議員として賛否を明らかにしないのは無責任な態度とされる)しました。

以下、主な議論を速報します。

(1)一般会計決算・土木費
・舗装道補修工事について。17年度は舗装道補修工事を延長640mを実施した。数年前の道路診断で「すぐに改修すべき」のDランクになっているうち250mを解消したとの答弁です。道路改修箇所については多くの市民要望が寄せられますが、市は適切な優先順で実施していると私は判断しています。市民からの苦情が議員に寄せられますが、要望どおりに改修が進まないこともあり、心苦しい面もあります。

・公園等への落書き。公園のトイレなどの落書きが今年6月以来8箇所であったと説明がありました。8月に犯人が逮捕されたとの説明でした。

(2)一般会計決算・教育費
・学校のいじめについての質疑があり、2014年度は5件でしたが、15年からけんかなどもいじめとして認知するよう取り扱いの変更があり、15年は9件、16年は77件、17年は184件と激増している状況が分かりました。SNSでのいじめも起きていると全国的に報じられていることもあり、学校教育課長が、「担任だけでは対応できないので、学校支援員やさわやか相談員、学校ソーシャルワーカーなどもかかわり早期に介入できるようにしていきたい」「SNS利用のルールづくりも進めている」と説明しました。

・外国籍児童・生徒の在籍数の質疑があり、17年度は小学生152人、中学生34人。国籍別では、中国127人、フィリピン25人、韓国14人、他の国はひと桁、との説明でした。

(3)国民健康保険会計決算
・一部報道されている問題で、外国人が医療目的で入国し、国保を使い、医療費を支払わないで出国するという問題についての質疑があり、蕨市では、そのような疑いでの国保の利用はないとの説明がありました。

・国保税の所得階層別の滞納者数の質疑があり、17年度末の滞納者2112人のうち、所得100万円以下の滞納が1003人、100万円から200万円で703人で、全体の81%を占めています。払いたくとも払えない国保税の実態の一端が見てとれます。

(4)公共下水道特別会計決算
・北町1丁目の調整池の稼働状況の質疑があり、17年度は貯留(水がたまった)は12回で、うち満水となったのは2回とのことです。少なくとも2回は道路冠水や家屋浸水を免れたことになり、調整池が市民生活の安全に役立っていることが分かります。