ご意見・ご相談

ご意見・ご相談

ご意見・ご相談

ご意見・ご相談

議会報告

全国都市問題会議報告(下)「健康づくり・まちづくり」のこれからを考える(市議会議員 鈴木さとし)

2日目の日程はパネルディスカッション。コーディネーターの宮本太郎・中央大学法学部教授は、少子高齢化社会において「元気人口」を増やすことが焦点と強調し、ポイントとして、病気・健康の中間ゾーンの広がりへの対処、「つながり」や「場」を活かした「社会的処方」などまちづくりとの連携、デジタル技術の活用、市民を巻き込んだ健康・医療資源との連携などの点を紹介しました。
 続いて各パネラーが発言。三木崇弘・高岡病院児童精神科医は、「未来の大人」である子どもたちが健康であることの大切さを強調。身体的には健康であっても心理社会的に不健康な現状を指摘し、安心して暮らせるまちの必要性、行政の役割を強調しました。奥村圭子・日本栄養パトネット理事長は、「食」を切り口に対話を重ね一人ひとりの望む暮らしを支援する栄養パトロールについて報告。医療や他の行政部署などと連携しての成果などが語られました。3人目は、今井敦・長野県茅野市長は、地域ケア・在宅支援の歴史がある地域で、国家戦略特区の制度を活用し、三つの健康(人の健康、社会インフラの健康、データの健康)をすすめる未来型「ゆい」創造の取り組みを紹介しました。最後に、大阪府泉大津市の南出賢一市長が、健康づくり推進条例の制定と実践について、健康状態の見える化、学びの場の充実、食育の推進、多様な選択肢の提供などに取り組んだ経験や新型コロナ対策などを報告。その後はコーディネーターを中心に、市民へのアプローチ、既存組織や制度などの活用と再編、デジタル化と人のつながりなどの観点から発言が交わされました。
 2日間を通して、スマートウエルネスシティをめざす蕨市にとって重要な視点を学ぶことができました。個人の健康増進のための個別の施策、市民の健康につながるまちづくり、都市自体の健康など、先進的な取り組みを参考に、蕨市の現状を踏まえた視点で深めていきたいと思います。(完)

TOP