議会報告
10月3日、衛生センター議会の視察が行われました。視察先は、船橋市南部清掃工場と日鉄リサイクル株式会社君津プラスチック再商品化工場の2か所。
はじめに訪れた船橋市南部清掃工場は、2020年より稼働する最新のごみ処理施設です。可燃ごみを横に移動させながら焼却するゴミをストーカー方式といわれる焼却炉を持ち、効率的な熱交換による高い発電能力も特徴の一つです。埋立地のため深く掘り下げることができないため、可燃ごみを貯留するごみピットの位置は高くなり、収集車は長いスロープを通って4階のプラットホームにごみを搬入します。
施設整備についてはDBO方式(資金調達は行政が行い、民間事業者に設計・建設・運営を一括発注する手法)で、建設に250億円、15年間の運営に115億円がかかっているとのことでした。また、この施設が老朽化し建て替えるときに必要となる敷地も隣地にすでに確保済みという話も伺いました。
本市でも次期施設の在り方について検討が必要です。様々な角度から検証し参考にしていきたいと思います。
続いて訪れたのは、日鉄リサイクル株式会社君津プラスチック再商品化工場。今年度、蕨戸田衛生センター組合でプラスチックごみの処理を委託しているところです。ここでは、プラスチックを無産そのまま加熱することで熱分解。40%をプラスチック原料などで利用される炭化水素油に、20%を製鉄で鉄鉱石の還元剤として利用するコークスに、40%を発電などで利用するコークス炉ガスに再商品化しています。担当者は、単に燃やすのではなく、効率よく再商品化していることを強調。プラスチックごみに異物が混入しないよう注意が必要であることも語られました。
今回は、ごみの減量、リサイクルの大切さを改めて実感した視察でした。