6月議会
【6月市議会】物価高騰から市民生活を守る~よりたか市長が報告
6月2日、6月市議会が開会しました。
今議会の市長提出議案は、条例案4件、補正予算案2件、契約案2件、その他4件の計12件です。また、市民からの陳情2件「『安全安心の医療・介護の実現のため人員増と処遇改善を求める意見書』を国に提出することを求める陳情」と「国に『消費税の適格請求書等保存方式(インボイス制度)廃止の意見書、』提出を求める陳情書」の2件です。
開会日には頼高市長が市長報告を行いました。
さらにこの日は一般会計補正予算(第1号)を先議。予算決算常任委員会が開かれ、本会議で全員賛成で可決されました。
なお、一般質問は16日(月)17日(火)18日(水)午前10時から行われます。
以下、頼高市長がおこなった市長報告の概要を紹介します。全文は蕨市HPをご覧ください。
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(1)市長タウンミーティングに674名参加
4月12日から20日までの期間、市内7つの公民館において開催し、過去最高となる674名の市民が参加。
(2)蕨市プレミアム付きデジタル商品券
市独自の物価高騰対策として、「蕨市プレミアム付きデジタル商品券」事業を実施。家計の応援と市内経済の活性化を目的に、スマホ決済PayPayで使える、30%のプレミアムが付いたデジタル商品券を販売。一口1万3千円分のデジタル商品券を1万円で販売し、発行口数は3万5千口、利用できる対象は、12歳以上の蕨市民で、一人5口まで申し込みが可能。スマホ決済が不慣れな方などを対象に、5月28日から7月にかけ、PayPay本人登録、商品券申込方法、購入方法の3段階からなる延べ15回の説明会を実施。プレミアム付きデジタル商品券の利用期間は、7月1日から12月末まで。使える登録店舗は、本日時点で622店舗となっており、大型店を含めて幅広い市内店舗で利用可能。
(3)スマートウエルネスシティ蕨アクションプランの取り組み
「蕨あるこうキャンペーン」の第2弾を5月1日から31日まで実施。結果は、2907名の方が登録、参加し、そのうち 1739名の方が条件を達成。昨年の第1弾実施前の登録者数が676名に対し4.3倍の市民参加に増加した。
(4)校内教育支援センター「e‐station」の整備
令和4年度に「不登校児童生徒対策協議会」を発足し、令和6年度には「蕨COCOLOプラン」を策定。誰一人取り残されない学びの保障に向けた不登校対策を講じている。今年度は、一層強化するため、全ての中学校に校内教育支援センター「e‐station」、通称「エスタ」を整備。「エスタ」は、不登校の生徒たちにとって、落ち着いた空間で、自分に合ったペースで学習できる場であり、安心して過ごすことのできる居場所。各中学校の「エスタ」には、それぞれ、教員免許を持つ「エスタ教員」1名と「エスタ支援員」1名を配置。不登校の生徒一人一人に応じた支援を保障し、生徒が学力やコミュニケーション能力を身に付けることで、社会的自立を目指す。
(5)日本語特別支援教室の東中学校内への整備
蕨市内における外国人児童・生徒の在籍数は増加傾向にあり、特に塚越地区を中心とする地域から、既存の教室へ通学する際の距離や移動の負担が課題として挙げられていた。今年度、東中学校内に市内で2か所目となる「日本語特別支援教室」を新たに整備するとともに、日本語特別支援教育支援員を1名増員した。10名の児童・生徒が利用。
(6)キリンビバレッジ株式会社・蕨警察署との防犯協定の締結
防犯対策の更なる充実を図るため、3月21日、飲料メーカーであるキリンビバレッジ株式会社と蕨警察署、蕨市の三者で「防犯活動に関する協定」を締結。防犯カメラ付き自動販売機を市内の公園等に設置し、安全安心なまちづくりの実現につなげていく。すでに蕨市民公園、大荒田交通公園、わらびりんご公園、蕨駅西口第一自転車等駐車場、自治会館の5か所に設置し、運用を開始。
(7)浸水センサの設置について
道路冠水に備えて、国土交通省で実施している「ワンコイン浸水センサの実証実験」に参加。4月に浸水センサを、豪雨の際に冠水の恐れがある、国道17号北町4丁目交差点付近、富士見公園付近、わらび公園付近、中央土橋通りふるさと土橋公園付近、西仲通りディスカウントストア付近、南町桜並木の緑川付近、緑川沿いの塚越小学校付近の計7箇所設置。道路冠水の際は、10センチ以上、20センチ以上、30センチ以上に分けて表示され、国の「浸水センサ表示システム」で公開される。
(8)和樂備神社との災害協定の締結
5月21日、和樂備神社と蕨市との間で「災害時における施設開放に関する協定」を締結。災害時に、神社の境内や、神社の施設の一部を一時的な避難場所として利用させてもらう。
(9)市民会館の改修工事
福祉棟102室を女性用のトイレとして整備し、5月3日より供用を開始。今年度は、更に、コンクレレホールの舞台照明設備、舞台床、客席等のリニューアルを令和8年1月中旬の着工予定。
(10)蕨市立病院の国民健康保険診療施設への位置づけ
国民健康保険運営協議会への説明や市立病院運営審議会での審議、4月18日から5月9日までの期間で実施したパブリック・コメントを経て、今議会に蕨市国民健康保険条例及び蕨市病院事業の設置等に関する条例の改正案を提出。医療機器の整備や電子カルテの導入、施設の整備などに対し、国の助成が受けられるメリットがある一方で、地方公営企業としての自治体病院運営や医療機能はこれまでと変わらず、引き続き急性期医療を担い、国保加入者に限らず、市内外のどなたでも受診ができ、病院の名称変更ない。国保直診施設では地域包括医療・ケアへの取り組みを推進していく。