6月議会
【6月議会】各常任委員会・予算決算分科会報告 (日本共産党蕨市議会議員団)
総務常任委員会・分科会報告(市議会議員 武下涼)
6月5日、総務常任委員会・分科会が開催されました。
総務常任委員会で審議された議案は、陳情1件、条例案2件、その他3件です。
陳情は、埼玉土建蕨戸田支部と川口民主商工会から提出された「国に『消費税の適格請求書等保存方式(インボイス制度)廃止の意見書』提出を求める陳情書」。審議に先立ち、意見陳述を行った川口民主商工会の岩瀬会長は、インボイス導入で小規模事業者にとっては大きな事務負担となっていると述べ、あわせて以下の点を告発しました。
①「1万人のインボイス実態調査」では、インボイス制度によって一方的な値下げや取引排除に至った事業者の約97%が公正取引委員会に申し立てをせず、6割がその理由に「取り引き先との関係性を懸念して」と答えている。
②売上高1千万円以下の消費税免税事業者の約8割が負担を価格に転嫁できず、4割超が納税を「所得や貯蓄」から捻出、1割超は「借金」をして納税している。
最後に岩瀬氏は「弱い立場の事業者が追い詰められています。この実態を踏まえて、インボイス制度の廃止を国に求めてください」と求めました。
審議に入り、新翔会と公明党は反対討論を行い、「不透明な構造を是正」するもの、「一定の準備期間と緩やかな移行措置」がとられているなど国と同じ立場を表明。無所属の榎本議員は県議会が採択したインボイス廃止を求める意見書の一部を引用し賛成討論をしました。
採決では、日本共産党と無所属の榎本議員が賛成したものの賛成少数となりました。なお、日本共産党市議団は議会最終日の本会議で賛成討論を行う予定です。
そのほかの5議案については、質疑の後、すべての議案に全員が賛成。続いて行われた予算決算常任委員会の総務分科会では、2025年度補正予算案と専決処分された2024年度補正予算について審議が行われました。
環境福祉経済常任委員会・分科会報告(市議会議員 やまわき紀子)
6月6日、環境福祉経済常任委員会と予算決算常任委員会の環境福祉経済分科会が開催されました。
委員会では、はじめに埼玉県民主医療機関労働組合から提出された「安全安心の医療・介護の実現のため人員増と処遇改善を求める」意見書を国に提出することを求める陳情が議題となりました。陳情者による意見陳述が行われたのちに、新翔会の庄野委員が「ほかの社会保障や将来の世代への負担が生じる。現実的で具体的な提案が必要」等と反対討論を行いました。委員会では宮下委員のみが賛成で不採択となりました。(私は委員長のため、本会議で賛成討論を行いました。別掲)
社会福祉センター設置等の一部改正する条例、市立病院と国保条例に国保直診と位置づける条例、専決処分は全委員が賛成しました。
分科会においては、一般会計補正予算では、南小学校区で新たに民間留守家庭児童指導室を整備するための市の補助金と、市役所仮設庁舎跡地ににぎわい交流拠点を整備するためにの予算において質疑応答が行われました。補正予算の専決処分では補助金を遅れて返還したことによる財政的影響や業務改善について質疑応答が行われました。
教育まちづくり常任委員会・分科会報告(市議会議員 鈴木さとし)
6月9日、教育まちづくり常任委員会が行われ、来年度から工事が予定されている丁張古銭人道橋の修繕にかかわる工事委託協定について審議しました。
工事期間と市民への影響について質疑。答弁では詳細は契約後になるが、市民への影響はしっかり広報していく旨の説明があり、採決では全員が賛成しました。
続く予算決算常任委員会の分科会では、丁張跨線人道橋の修繕工事に先立ち定期点検を行うための補正予算について審議。特に質疑はなく、閉会しました。