6月議会
エコシティーわらびや子育て支援、地域要望について質問(市議会議員 やまわき紀子)
1エコシティーわらびにむけて 気候変動・地球温暖化対策の推進を
山脇 第3次蕨市環境基本計画の具体的な実施状況はどうか。新年度の実施される施策についての進捗状況はどのようか
市民生活部長 令和5年度から10年間を計画期間とする第3次蕨市環境基本計画に基づき、この間、再エネ・省エネの加速化に向けて、令和5年度に拡充した太陽光発電や蓄電池などへの補助制度の積極的な活用推進、群馬県片品村と連携した「カーボン・オフセット事業」の実施、更には、各家庭で気軽に緑を増やし、二酸化炭素の吸収量を高めるため、野菜苗・プランターキットの配布やフォトコンテストを行う「プランター・ファームinわらび」の実施、シェアサイクル事業、「蕨市ゼロカーボンシティ宣言」などを着実に実施してまいりました。今年度においては、ソーラー蓄電池ステーションの開設に向けて、新たに予算計上した、公共施設への太陽光発電設備や蓄電池の導入実現を図るための基礎調査について、本年5月に環境省補助金の内示を受け、現在、委託事業者の選定作業を進めているところであり、また、公用自動車として初となる電気自動車の導入についても、年内の納車を目指して、現在、購入先事業者の選定作業を進めているところであります。
山脇 環境施設17・商品製品再使用の推進の中で、「衣類や子ども服、中学校の制服などおリユースを進める」とあるが検討状況はどのようか。ぜひ進めてほしいとおもうがどうか。
市民生活部長 第3次蕨市環境基本計画では、循環型社会の形成に向けて、リユース(再使用)、リサイクル(再生利用)を推進する方針を示しており、その一つとして、環境施策17で、「衣類や子ども用品、中学校の制服などのリユースを進める」と掲げたところであります。現在、市内におけるリユース等の取り組みといたしましては、民間認可保育園において、園の入り口にサイズ別の複数のかごを設置し、通園者や地域の人が不要となった衣類を自由に入れることができ、かつ、気に入った衣類があれば持ち帰ることができるといった取り組みが行われており、また、全ての公立中学校で、卒業生が制服等を学校に寄附し、その制服等を転入者等が一時的に利用するといった取り組みが行われているほか、行政等を介さず、日常的に兄弟や友人、知り合いの間で衣類や制服等のリユースが行われているものと認識しております。本市においても、更なるごみの減量化やSDGsの実現に向けて、リデュース(発生抑制)、リユース(再使用)、リサイクル(再生利用)の3R(スリーアール)をより一層推進していくことが重要であると認識しており、今後、子育て・教育の関連部局と連携を図りつつ、他自治体の先進事例などを踏まえ、効果的で実効性のある取り組みが実施できるよう、調査研究をしてまいりたいと考えております。
山脇 全学校で制服や柔道着、学用品などのリユースを進めてほしい
教育部長 研究していく
山脇 公立保育園においても子ども服のリユースを進めてほしい
健康福祉部長 ぜひ検討したい
山脇 衛生センターでの生ごみバケツのたい肥化の市民の利用状況はどうか。気軽にできる段ボールコンポストの取り組みを紹介したり、花苗交換やプランターキットの配布とともに資材を配布するなど進めることはできないか。
市民生活部長 家庭から出る生ごみを専用バケツに入れて、たい肥化を進め、蕨戸田衛生センター組合のリサイクルフラワーセンターにおいて育てた花苗と交換する事業は、ごみの減量化と資源の再利用を目的に、平成22年度から実施しており、直近5年間の市民利用状況といたしましては、令和2年度の参加世帯が44世帯、専用生ごみバケツ526杯分、同様に3年度が50世帯、558杯分、4年度が53世帯、599杯分、5年度が55世帯、602杯分、6年度が58世帯、587杯分となっております。
また、段ボールコンポストの取り組みについては、段ボール箱に生ごみと土壌改良材を入れて堆肥を作ることができ、低コストで、家庭の庭やベランダなどで気軽に行えるものと認識しておりますが、段ボールという素材の性質上、劣化しやすく、虫や臭いに関する衛生管理についても配慮が求められることから、議員ご提案の資材の配布については、本市の住宅事情等も考慮しながら、慎重に見極めていく必要があるものと考えております。
しかしながら、更なるごみの減量化や3R(スリーアール)の推進に向けて、より多くの市民が環境にやさしい取り組みを進めていく必要があるものと認識していることから、今後、どのような取り組みが本市に適しているのか、引き続き、調査研究してまいりたいと考えております。
2 子育てするならわらび」子育て支援策の充実を
山脇 保育園の新年度入園申込者数と不承諾者数(年齢別)はどうか。待機児童数はどうか。
健康f福祉部長 令和7年4月1日現在の新規入園希望者数は304人で、そのうち不承諾者数は、0歳児6人、1歳児28人、2歳児2人、3歳児2人の合計38人であり、待機児童数は0人となっております。
山脇 留守家庭児童指導室の新年度の申込者数と不承諾者数はどうか。新年度は南小学校区への増設について取組はどのようか
健康福祉部長 公設・民設を合わせ、令和7年4月1日現在の入室申込者数は306人で、不承諾者数は新規入室希望者8人、継続希望者59人の合計67人となっております。また、「南小学校区への増設についての取り組み」につきましては、今議会において令和8年度、南小学校区に民間留守家庭児童指導室を開設するための整備費について補正予算を提案しており、議会の議決をいただいた後、6月下旬から7月中旬にかけて実施事業者の募集を行い、8月中に事業者を決定してまいりたいと考えております。
山脇 学童保育の長期休暇中の宅配弁当について検討状況はどのようか
健康福祉部長 昨年度、冬季休業期間中からの実施に向けて、「配達弁当サービス提供事業者」の募集を行いましたが、応募事業者がなかったことから、その後、他市の取り組み事例や導入状況を再度調査し、現在、複数の事業者と直接連絡を取り、調整を行っているところであります。早ければ、夏季休業期間から、遅くても冬季休業期間には事業を開始できるよう取り組んでまいります。
山脇 こどもだれでも通園制度の実施にむけて具体的な検討状況や課題はどのようか
健康福祉部長 「こども誰でも通園制度」につきましては、「乳児等通園支援事業の設備及び運営に関する基準」が国から提示されたため、あらためて3月から4月にかけ、民間認可保育園及び小規模保育園、幼稚園の各園長会議において説明を行ったところでございます。会議の中では、「こども誰でも通園制度」を実施した場合、「ニーズがあるのか」、「子ども1人に対して月10時間の枠では少なすぎるのではないか」、「在園の園児が困惑するのではないか」などのご意見をいただきました。
今後につきましては、令和7年3月に策定した「蕨市こども計画」のうち「第3期蕨市子ども・子育て支援事業計画」基づく提供量の確保に向けて各施設に「実施意向調査」を行った上で実施施設を決定し、令和8年度からの実施に向けて準備を進めてまいりたいと考えております。
3、道路や公園等樹木の安全管理について
山脇 路面性状調査において計画的に道路改修がすすめられているが、C・Dランクの判定の改修状況はどうか。解消にむけて今後の計画はどうか。
都市整備部長 令和6年度に錦町土地区画整理事業区域内を除く幅員4メートル以上の市道、約116キロメートルを対象に路面性状調査を実施しましたが、令和7年度までの2年間では、総延長2,070メートルの舗装補修工事等を実施する予定で、そのうち、Dランクは415メートル、Cランクは640メートル、合計1,055メートルが改修される見込みとなっております。
また今後につきましては、調査の結果を踏まえ、安全性や交通量、劣化の進み具合など、道路状況の把握に努めながら、地域のバランスや市民要望などもあわせて優先度の高い路線を選定し、計画的に改修を実施してまいります。
山脇 狭隘な生活道路において砂や小石が飛び散るような状態の道路が残されている。市民から小石が飛んでこまるといった苦情が寄せられるがどう対応されるか
都市整備部長 道路の舗装補修につきましては、優先度の高い路線を選定した上で、計画的に実施しており、そのうち交通量が少ない狭隘な生活道路につきましては、市道全体に占める割合が高く、その延長も相当数に及ぶことから、路線全体を補修するには、その道路状況を見極めるとともに、市全体の補修計画を勘案した総合的な判断が必要になりますが、段差やひび割れが生じ、通行に大きな支障があるなど、緊急性が高い箇所については、環境整備委託により適宜対応しているところであります。
今後も生活道路を含む道路に係る市民からの通報に対しましては、直ちに現場を確認し、安全確認を行い、的確な対応を図るなど、その道路状況に応じた適切な維持管理に努めてまいります。
山脇 公園等の樹木の安全点検についてどのように行われているか。
都市整備部長 公園等の樹木の安全点検につきましては、樹木の剪定や消毒など、専門業者による年間契約の委託にあわせて、生育状況や病虫害などの点検作業も実施しているほか、職員による巡回点検や、自主管理団体など地域の方々からの通報を樹木の異変の早期発見につなげるなど、倒木、落枝による事故を未然に防ぐ、安全管理に努めております。
山脇 公園等の樹木は年数が経過し、外見上は健全にみえても内部が空洞化している樹木があり、倒木の心配が市民から頻繁に指摘されている。専門的な点検や安全な対応をしてほしいと思うがどうか
都市整備部長 市内の多くの公園等につきましては、開園から長い年月が経過し、樹木の老木化に伴う安全性の確保とその保全が課題であるものと認識しております。
そのため、年間契約により樹木の維持管理を委託している専門業者と連携を図るとともに、令和5年度には南町桜並木、令和6年度には蕨市民公園において樹木医による点検を委託し、不健全な樹木の早期発見に努め、支障枝の撤去、枯死または倒木の危険性のある樹木の伐採など適切な措置を実施してきたところであります。今後につきましても、健全な樹木を維持するため、剪定や伐採、経過観察に加え、必要に応じて樹木医による点検を行うなど、適切な維持管理を継続してまいります。
山脇 樹木にまかれるテープについては早急に伐採するのか、見守っていくのか市民にわかりやすいように色わけをしてほしいと思うがどうか
都市整備部長 職員による巡回や専門業者の点検などにより、樹勢の衰退や枯死などが見受けられた樹木については、剪定や伐採、経過観察などを判断するにあたり、市担当と業者間で情報共有するための目印として、色のついたテープを利用してまいりました。一方で、このような樹木の状況に応じたテープの色分けと市民への情報提供を 組み合わせることで、市民の皆さんの樹木への理解が深まるとともに、協力体制の促進が図られ、樹木の安全管理がより効果的に進むことも期待できることから、今後、専門業者と相談しながら情報提供の方法などを検討してまいりたいと考えております
山脇 市民にHPなどで広報してほしい
都市整備部長 検討していく
4.地域の要望について
山脇 ファミリー菜園においてマナー違反が見受けられた場合の注意方法や対応されない場合の対処方法を明確に実行してほしいと思うがどうか
市民生活部長 ファミリー菜園は、都市化された本市において、多くの市民の皆様に気軽に土に親しんでもらうことを目的とし、現在市内6か所に設置しております。
利用者には申込の際に、区域外での栽培禁止や、工作物の設置禁止などの注意事項を遵守していただくよう、誓約書を提出していただいておりますが、一部の利用者について、注意事項が守られていないことは、市においても認識しているところであります。こうしたマナー違反に対しては、蕨市園芸緑化研究会の会員で構成されている、ファミリー菜園指導員や利用者の方からご連絡をいただいた際には市職員が現場へ急行し、注意書きの看板を掲示して改善を促したり、場合によっては期限を設け、注意喚起後も改善が見られないときは、区画外で栽培している作物や工作物などの撤去、また利用制限をするなどの方策を講じております。
今後につきましても、菜園利用者やファミリー菜園指導員にご協力いただきながら、マナー違反への迅速かつ適切な対応を心がけ、ファミリー菜園利用者の皆様が快適にご利用いただけるよう、適切な管理に努めてまいります。
山脇 タバコの吸い殻のポイ捨てについて、近隣住民はなかなか注意できないという声がでているが、看板等の効果的な対処方法は検討できないか
市民生活部長 本市では、公共の場所や空き地、空き家へのごみのポイ捨てを禁止する内容を盛り込んだ「蕨市さわやか環境条例」を平成10年に、道路、公園などの公共の場で路上喫煙をしないよう努め、かつ、蕨駅周辺及び中山道本町通りと蕨市役所周辺を路上喫煙禁止区域に指定し、禁止区域内では指定された場所以外での喫煙を禁止している「蕨市路上喫煙の防止等に関する条例」を平成19年に施行以後、制度の周知に努めてきたほか、駅周辺の歩道に看板及び日本語、英語、中国語、韓国語の4か国語で、路上喫煙禁止区域である内容を表示する路面シートの設置や、委託事業者による清掃及び定期的な巡回指導を実施するなど、各種取り組みを推進し、タバコの吸い殻の散乱の抑制に一定の効果があったものと認識しております。
ただし、今なお、街なかにおいてはタバコの吸い殻が落ちている箇所も散見され、依然として一部ではポイ捨てが行われているものと認識しており、これまでもタバコの吸い殻のポイ捨て等の相談をお寄せいただいた際には、その都度、回収をはじめ、市が直接発信していると分かる内容の看板や電柱幕の設置など、適宜対策を講じております。
議員ご提案の看板等の効果的な対処方法の検討につきましては、引き続き、相談者の意向や現場の状況などを確認した上で、丁寧な対応を図ってまいりたいと考えております。