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日弁連「ヘイトスピーチ問題を考える緊急集会」に参加して(市議会議員 鈴木さとし)

日本弁護士連合会が主催して行われた「クルド人に対するヘイトスピーチ問題を考える緊急集会」をオンラインで視聴しました。
 オンラインで公開された第2部では「人種的憎悪をあおる言動などについての検討PT」座長の加藤高志弁護士が「人種等を理由とする差別的言動を禁止する法律の制定を求める意見書」を解説。続くパネルディスカッションでは、日本クルド文化協会代表理事のチカン・ワッカス氏、支援団体「在日クルド人とともに」
代表理事の温井立央氏、ジャーナリストの安田浩一氏、人権擁護委員会特別委嘱委員の神原元弁護士が登場。神原弁護士は、「何百人ものクルド人がすでに在留資格を持って市民としてこの社会で暮らしているにも関わらず、ネットを中心に『クルド人は不法に滞在している』『危険な存在だ』と言われているのが現状」と述べ、難民認定にあまりにも消極的な日本の問題にも言及しました。
 チカン・ワッカス氏は、差別的な意図をもって近ついてくる人たちへの恐怖を告発。支援団体の温井氏は、「皆殺しにした方がいい」などとネット上に書き込んだ人物が、ネット上で見聞きした情報のみをもとに続けてきた事例などを指摘。ジャーナリストの安田氏は「デマがネット上で量産されている」「もっと根深いのは、大手メディアを始めとする一部メディアが差別を煽っている現実」と解説し、「101年前の関東大震災における朝鮮人虐殺時のデマと似ていませんか?」と指摘しました。
 最後に、師岡康子弁護士が罰則のない現行法の問題と、川崎市の条例を例に、今後の展望について強調。「国や地方を動かすのは私たち一人ひとりの力です」との呼びかけに、日弁連が本気で取り組もうとしている姿勢を実感しました。
 このテーマは私も6月議会の一般質問で扱い、ヘイトデモやインターネット上の書き込みが法に反する人権侵害であり許されないこと、地域にも差別や偏見を広げる恐れがあることなどを指摘しました。今後も、差別や偏見のない社会、人権を大切にする政治の実現めざし、地域の共同を広げていきたいと思います。

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