平和
被爆80年原水爆禁止国民平和大行進・蕨コース
1958年に始まり、今年で66回目を迎える2025年原水爆禁止国民平和大行進が、7月21日に蕨市内で取り組まれました。
5月6日に東京・夢の島と北海道・礼文島をスタートして、8月の原水爆禁止世界大会(広島・長崎)にむけて全国で、そして埼玉県では3週間、全市町村を繋いで行われました。埼玉では、夕方の戸田が最終となり、翌日の7月22日には東京に引き継がれました。
当日は晴天の中、平和を願う幅広い団体や年代から70名の参加となりました。
市役所庁舎まえの広場で行われた出発集会の開会あいさつでは杉本憲蕨原水協会長が「被爆国である日本も核兵器禁止条約へ参加すべきである。ノーモアヒロシマ、ノーモアナガサキの声をあげていこう」と訴えました。
来賓として頼高英雄蕨市長が歓迎のあいさつ。被爆80年・平和都市宣言40周年になる今年は8月2日の記念式典や市庁舎での原爆写真パネル展の開催など平和行事を紹介し「核兵器廃絶など平和都市宣言を行っている市長として平和行政の推進をすすめていく」と述べました。また原水爆禁止世界大会・広島に参加する新日本婦人の会の宮澤さんが、決意表明を行いました。
蕨市役所から駅前商店街を通って蕨駅西口までの1・2キロのコースを「基地はいらない」「戦争いやだ」「核兵器をなくそう」「9条守ろう」とコールで訴え、参加者は、色とりどりの団体旗や願いをこめたプラカードやうちわを掲げながら行進しました。
そのあと、蕨駅西口では引き続き、平和アピール行動が行われ、各団体が交代でマイクから平和を訴えました。
頼高市長が世界大会ペナントを手渡す
17日に原水爆禁止国民平和大行進に先立ち、実行委員会では蕨市に対して協力要請の申し入れを行いました。
実行委員会からは、杉本会長、山脇副会長、八色理事、佐藤理事、及川理事が申し入れに参加し、頼高市長らが対応。
頼高市長は「世界情勢は大変深刻である。核兵器廃絶へと日本政府は条約を批准すべきである。いろいろな形で平和都市宣言を市内外の広い人々に伝える取組をしていきたい」と話しました。
要請内容について、原爆死没者慰霊鐘つき祭に市長が参加すること、原爆パネル展は中央公民館で実施すること、被爆者の語り部は8月7日(14時~)に福祉・児童センターにおいて服部道子さんを語り部に行うこと、小学校では平和学習に取り組んでいること、毎年中学生に平和都市宣言のクリアファイルを配布していること、8月2日記念式典を実施するなど前向きな回答がありました。
さらに懇談では新庁舎にできた展示スペースで平和都市宣言40周年・被爆80年にあたるのでぜひ企画してほしいとの話になり市長は「ぜひ検討したい」と話しました。頼高市長は、平和行進ペナントに協力し、世界大会に参加する新婦人の会の方へ手渡されました。