子ども
デジタル世界で子どもの発達と健康を守る~アウトメディア推進大会
11月23日、第13回蕨市健やかメディア推進大会が開催されました。
健やかメディア推進会議の成田会長、賴髙市長があいさつに立ち、それぞれ取り組みの重要性について強調しました。
その後、子どもたちのメディア利用にかかわるアンケート結果報告、東小学校での取り組みを伝える児童による動画の上映に続いて講演会に入りました。
講演テーマは「デジタル世界で子供たちの成長と健康を守る」で、講師はNPO法人子どもとメディア常務理事の吉野陽一氏。吉野氏は、はじめに未成年者のSNS利用制限が世界中で始まっている状況を具体例を上げながら紹介。「小・中学生にスマホを持たせている国は『デジタル後進国』と呼ばれる」と問題点を提起しました。さらにデジタルに頼る中でリアルでは孤立を深めていく状況を解説し、小学生の暴力行為の増加傾向、子育て期の親と子どもへの影響などを指摘。ゲームやネット、スマホの世界にはまる子どもたちの現状、企業の理論が支配するデジタル社会の中で危険にさらされる子どもたちと無責任な大人の問題、デジタル社会が子どもたちの心身に及ぼす数々の弊害などを次々と示し、「制限を設けないのは虐待」と訴えました。最後に、デジタル社会を生きる上で「必要な力は身についていますか」とレベルチェックリストを紹介し、本気の取り組みを呼びかけました。