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災害

巨大地震に備える〜一区議長会研修会

1月16日、蕨市、川口市、戸田市、草加市の市議を対象とした埼玉県市議会第一区議長会議員研修会が蕨市民会館で行われました。党市議団から鈴木市議、山脇市議が参加しました。
 講師は、一般社団法人防災教育普及協会会長・東京大学名誉教授の平田直氏。政府の地震調査委員会委員長など国の地震防災行政でも要職を歴任。この日は「巨大地震に備える〜能登半島地震、日向灘地震を経験して」をテーマに講演しました。
 平田氏は、令和6年の能登半島の地震(マグニチュード7・6)は熊本地震(M7・3)とマグニチュードに0・3の差しかないが、放出されるエネルギーは3倍大きく、面積も3倍大きいので人口密度が同じだったら被害は3倍になると考えるべきと解説。さらに能登半島は4m陸地が大きく隆起していて能登半島地震はまだ終わっていない、同じ地震があると想定されると述べました。さらに、南海トラフ地震臨時情報の背景について、なぜ国が呼びかけるのか①地震発生の可能性が高い②ハザード(災害誘因)が大きい③曝露量が大きい(被害が甚大)④予知に基づく防災対応は止める、と4点について詳しく説明しました。
 また、首都直下型地震(M7クラス)は30年以内に70%程度に高まっていることから震災への備えが大事だと報告。地域の特徴を理解し、正しく防災を理解する能力、災害から生き延びる力=防災リテラシーが大事。その上で事前対策として耐震化の推進で被害を約8割減少できることから耐震化が不可欠。そして人命(従業員・顧客)の安全を守るため事業継続計画(BCP)を作成する。最後に、自分のこととして地域の社会と自然を理解すること、「地震予知」はできないが災害誘因の予測はできていることから事前対応を行い震災に備えることが大切とまとめました。

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