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社会保障

市立病院を国保直診にする議案等を審議/国保運営協議会報告(市議会議員 やまわき紀子)

2025年度第1回国民健康保険運営協議会が2月6日に行われました。議題は、国保条例の改正2件、2024年度国保会計補正予算、2025年度国保会計予算の計4件を審議し、全員が賛成しました。
 会議の冒頭、市民公募によってえらばれた被保険者3名を含む9名の委員に委嘱状が手渡されました。
〇2024年度国保会計補正予算は、交付金償還金の増額に伴い、繰越金を増額し、一方で「その他一般会計繰入金」を2043万円減額しています。
〇2025年度国保会計予算では、被保険者の減少による国保税の減少や県への納付金の増により一般会計から国保会計への「その他一般会計繰入金」は、前年度よりも約1億5266万円増額となる4億1831万円計上しました。
〇国民健康保険税条例の一部改正は、国の法改正により後期高齢者支援金分の課税限度額を22万円から24万円に改正するものです。162世帯に影響があり限度額改正により約267万円の増額が見込まれます。
〇その他として3月末の税法改正に合わせて5割軽減及び2割軽減の対象となる世帯の軽減判定所得の基準額の引き上げが専決処分で行う予定です。
病院の設置を国保条例に加えるとの説明
 国民健康保険条例の一部改正では、第10条の保険事業に「病院の設置」を新たに加えるものです。
◎改正内容・・蕨市立病院を蕨市国民健康保険診療施設(国保直診)として位置付けるもの。
◎国保直診の役割と機能・・地域医療の確保と医療サービスの提供に加え、国保の保健施設として保健(疾病予防、健康増進)と医療と介護、福祉サービスを一体的に提供する「地域包括ケアシステムの拠点」として活動する。
◎国保と病院との関係・・現在でも国保直診の役割を果たしているが、「地域包括ケアシステムの拠点」という考え方を明確にし、国保はもとより健康増進部門や介護・福祉部門との連携・協力体制を継続・強化していくことが必要となる。
◎国保直診に対する助成金・・国保直診を行う施設整備や保健事業などに対し、国から様々な助成が受けられる①施設(建物・医療機械等)の整備に対する助成②運営に特別に要した費用に対する助成・経営合理化のために要した費用(電子カルテ等の導入・更新)・療養環境の改善に要した費用(待合室の美化、階段スロープ、手すり設置等)・医師、看護師、保健師等の確保対策に要した費用
◎国保直診となるための手続き・・国民健康保険条例の改正、市立病院事業の設置等に関する条例の改正を6月議会に上程する予定。
 国保直診の提案に対して何点が質疑しました。
〇会計はどうなるのか(答)いままでどおりで国から助成金がでたら国保会計から一般会計の病院会計に繰り出す。
〇どのくらいの助成が見込まれるものなのかあ(答)医療器械には275万円上限で助成、電子カルテには4千万円を上限に助成。
〇国保直診にするメリット、デメリットはどうか。(答)国保病院として受診率向上や健診体制の強化につながる。デメリットはない。

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