一般会計決算について 志村茂議員が質疑

 
志村茂議員は一般会計決算認定について14項目の質疑を行いました。2回に分けて報告します。

【蕨市の借金の状況】
 
市債残高(表1)のうち、地方自治体の責任ではない借金(国の責任で財源を確保すべきところを自治体に借金させ、その返済のときに国がお金を出す)が増えてきており、それを差し引けば蕨市が借金が減少していることが分かりました。(表1のFの額)。これは、蕨駅西口再開発や中央第一区画整理事業を本格的に着手させないできた日本共産党と市民運動の成果です。この2つの事業のための借金を行わなければ、老地区施設の改修や立て替えのために借金をすることは可能です。

【表1】市債残高の推移(億円)
  H11年度 H12年度 H13年度 H14年度 H15年度
一般会計 (A) 97 93 103 120 138
減税補填債等(※1) (X) 33 33 37 43 58
(A)−(X) (B) 64 59 66 77 81
普通会計(※2) (C) 140 131 137 147 161
(C)−(X) (D) 107 98 101 104 103
債務負担行為額(※3) (E) 126 126 112 98 86
(D)+(E) (F) 233 223 213 202 189
※1=減税補填債と臨時財政対策債の合計。元利償還時に国が交付税で補填する。
※2=一般会計と区画整理会計と開発用地取得会計を1つの会計に見立てたもの。
※3=蕨市土地開発公社と社会福祉法人寧幸会の借金で、蕨市が背金を持つ。

【同和関係の研修に偏る】
 部落解放同盟(人権侵害の糾弾行為や不当に公共事業を落札する等で社会的に批判されてきた)などの圧力に屈し、同和関係団体の研修に参加する回数が前年度より減りましたが、まだ極端に多い(表2)ことが分かりました。


【表2】宿泊を伴う出張(議員と議会事務局除く)
予算が使われた課 回数と参加人数 同和関係の出張
総務課 11回 13人 10回 12人
出納室 1回 1人  
福祉総務課 4回 6人  
商工生活課 1回 3人  
まちづくり推進室 1回 2人  
消防本部 2回 2人  
教育総務課 5回 8人  
生涯学習課 10回 15人 7回 8人
学校教育課 1回 4人  
合計※ 29回 89人 10回 20人
※=同じ所に2課から参加しているのは1回と数えた

【公園費は予算不足】
 
公園・広場等の維持管理については、ブランコの破損による事故が発生した後毎月1回の総点検を実施するようになりましたが、それにより発見し、緊急に回収を行ったものは遊具が22件、ベンチ・外柵などの施設が30件あったこと、計画的に改修したものが80件だったことが答弁され、担当者が努力している様子はわかりましたが、予算の関係で改修が後回しになっているものも少なくありませんでした。
 錦町のちびっこ広場NO.9(危険物が場内におかれることが多く、遊びにきた幼児が危険なため、志村議員が改修をもとめていた)は、今年度に広場の外柵を一部後退させ、ゴミが広場に入らないようにする改修を検討しているとの答弁がされました。