市民の合意無しに莫大な費用と労力を費やした三市合併、市長に反省なし =鈴木さとし市議が質疑=

 8日の本会議で、鈴木智市議は、議案「川口市・蕨市・鳩ヶ谷市法定合併協議会の廃止について」に関する質疑を行いました。主な内容は次の通りです。
1.法定協で、合併の是非はどのように協議される予定だったのか。
2.法定協へ派遣されていた職員の人数と人件費
3.合併に関連する職員の業務と残業時間。
4.三市合併の破綻に対する市民の声について、どう認識しているか。
これに対する答弁は概略、以下の通りでした。
1.蕨の住民投票の結果を参考に是非を協議することが良いと判断し準備をしていた。
2.次長級1名、課長補佐級2名、係長級2名の計5人。この間の人件費は3088万円。
3.部長級職員による二十三の専門部会を設け、任意・法廷合わせて八十回。課長級職員による分科会は同じく486回。残業時間は前年より一人平均四・八時間増。
4.賛否両論ある。市の将来に不安を感じる市民もいるので、蕨市行政経営戦略プランの策定に取り組んでいる。
 4.の答弁に対して鈴木市議は、「市民は、市民の声を聞かずに強行してきた市長の市政を批判している」「市長はこうした声に応えていない」と指摘しました。
これに対して市長の答弁は、概ね、「(反対もあったが)賛成の人もたくさんいた」「だから合併の姿が見えたとき住民投票をやって是か非か決めようとした」「議会でも議論してもらっている」「一人で決めたというのはあたらない」等という内容。反省のない姿勢を改めて示しました。
 なお、この質疑を通して、合併協議会の分担金として蕨市が支出した金額は、任意・法定あわせて三千万円を超えることも明らかとなりました。