田中議長に対する不信任決議が可決される −議長は辞任せず、今後の混乱が懸念される−

 
7月に行われた蕨市議会臨時会が田中議長の横暴な運営により流会になり、その後も田中議長が何ら事態収拾に努力せず、一部事務組合議会議員の選挙等を行わないできました。そのため、蕨戸田衛生センター組合議会が開催できなかったなど、多方面
に多大な迷惑をかけ、議長の無責任さが問題になっていました。一部では、田中議長は9月定例市議会冒頭に辞任するのではないかとの憶測もありましたが、田中議長にその気がないため、日本共産党、市民ネット21、市民連合、平成会の4会派12名は、「田中鐵次議長に対する不信任に関する決議」を提出(市民連合の一関議員が提案理由を説明)し、12対9で可決しました。
  議長不信任決議が可決したのは蕨市議会では初めてのことであり、田中議長の出処進退が注目されましたが、田中議長は
「不信任決議を重く受けとめる」と述べつつも、辞任する考えはないと表明。議長の開き直った態度をめぐって継続的に休憩がとられました。
  議長不信任決議が可決しても法律上は辞めなくてもいいことになっており、田中議長はそれを根拠に議長の座にしがみついているわけですが、今後の蕨市議会の混乱が懸念されます。
  結局、7月臨時会で行う予定だった常任委員会委員の選出等(記事別掲)を先に終わらせ、市長報告が始まったのが午後五時近くになってからでした。その後も休憩を求める動議が提出されて種々の話し合いが行われ、最終的に7会派が自主的に話し合いをもち(普通は議長が会派代表者会議を召集する)、初日の議事日程である議案の提案理由の説明を行わせることで一致しました。閉会は午後7時34分でした。