市長の合併ありきの態度があきらかに 〜市主催の合併を考える市民懇談会〜

 10月2日から市内全域で計10回にものぼる「三市合併を考える市民懇談会」が蕨市の主催で開かれています。10月2日(木)午後7時から南公民館で第一回目として開かれた懇談会には市長、助役、教育長、総務部長、健康福祉部長、消防長が出席をしました。市民は80名が参加しました。 まずはじめに田中市長が主催者挨拶をしました。挨拶の中で、合併をやるか、やらないかを協議していきたいと始めに言いながらも、「もし蕨が合併せずに独立したら2〜3年で経済的にゆきずまり倒産して赤字再建団体になり国に管理されるか、もしくは吸収合併される可能性がある。そうなれば市民は移動してしまい移動できない人、お年寄りばかりが残ることになる。税金を上げていいよというなら別です。だからぜひ合併をして規模を大きくしたい。」と述べ、三市合併を一方的に正当化する発言に終始しました。
 その後、三谷総務部長から蕨の現状と課題、三市合併協議の現況について説明がありました。パンフレットの内容と同じく、蕨はいかに財政が厳しいかという説明や合併は最大の行政改革で職員が削減でき、その予算を福祉に使えるというような間違った説明もされていました。
 市長や当局の発言は別掲にあるように一方的であり事実に反する言い方です。 参加者からの質問では、市民投票になるのかどうか。メリットデメリットもわからない今の時期に十回も懇談会をやる必要はない。川口の再開発や地下鉄で財政負担が強いられるのに蕨が合併していいことがあるのか等々の質問が出され市長が答えました。しかし、住民投票には情報が不十分といいながら、合併推進のための説明会を行なう矛盾は明らかです。