住民投票を求める署名運動は大道に立っている! ―合併問題講演会開かれる 住民投票を求める蕨市民の会―

 住民投票を求める蕨市民の会は1月21日(水)午後7時から市民会館大ホールにおいて合併問題講演会を開きました。「いまなぜ合併か?」という基本的な問題を改めて考えることで、すでにはじまっている住民投票条例を求める直接請求運動の力にしていこうと企画され、多くの市民が集まりました。
 はじめに高橋至元代表が主催者挨拶で「市民とは別のところで合併がどんどんと進められているこんなやり方でいいのか?自分たちの街の将来は自分たちで決めるべきとの考えから市民の会が結成された。ぜひ頑張って多くの署名を集めましょう」と述べました。そして来賓として議員の会11名と会場の賛同者が紹介されました。
 講演会は、自治体問題研究所理事・主任研究員、月刊「住民と自治」編集長である池上洋通氏を講師にむかえ「いま、なぜ合併か」とのテーマで講演されました。はじめに、イタリアで見てきたことから話され、「イタリアの基礎的自治体は人口平均7千人、それに比べ日本は平均3万5千人と大きすぎる。市町村の大きさというものは住民が責任を持てる範囲でなければならない。責任が持てないと思ったら、大きくする事も小さくする事もできる。合併するしかないかは後で後悔しないようみんなで決めるべき。首長、議長は任期4年しかない。そんな人選に任せて良いのか。住民投票しかない。皆さんの運動は大道に立っている。」と住民投票の重要性を述べました。また、市町村合併は財政危機の克服には役立たない。貧乏な自治体同士が合併しても問題はかいけつしないという事もわかりやすく話されました。そして最後に「今年を蕨の住民自治元年にして下さい」と話されました。
 最後に、市民の会からの報告で、昨日の受任者の届け出は1416人となり、有権者の50分の1を既に突破している事が発表され拍手が沸き起こりました。そしてこれからの運動の成功を誓いあい講演会は終了しました。