三市合併は蕨市の福祉の維持が困難に! ―合併後6年目以降と11年目以降に負担増加福祉削減かの選択―

 三市合併協議会は、川口市、蕨市、鳩ヶ谷市が合併した場合に、三市がそれぞれ独自に行ってきた事業(福祉サービス)を、どのように取り扱うかを協議してきました。
 この協議を通じて明らかになってきたことは、蕨市は小さな死で面積が狭いことから効率よくサービスの提供ができ、市民の声も反映しやすいと言うことです(やれるのにやらない事業もたくさんありますが、それは市長や市の担当者の姿勢にもよります)。
 蕨市は川口市よりも財政が厳しいと思っている人がいますが、それは違います。三市を比較すると、借金が一番少なく、人口一人あたりの市民税収入が一番多いのが蕨市です。
 こうした事情から、蕨市は都市基盤整備(道路や下水道の整備等)が一番であり、市民の負担が一番少なく、サービスは相対的にいい方です。
 しかし、蕨市政がしみにとって満足のいく行政を行っているかと言えば、まだまだ不十分です。これは、合併をしたら良くなるというものではなく、市民が行政を動かして行くことが必要であり、それは小さな市の方がよほど可能性があります。
 合併協議会では負担は低い方に、サービスは高い方に合わせるという原則を確認しましが、実際にはそうなっていないものがたくさんあります。また、合併時には三市の中で一番いい制度の市に合わせることになったものでも、財政的に継続出来るかどうかは不明です。
 市民サービスの維持向上をはかるには、蕨市として残し、ムダ使いをやめて市民サービスの向上をはかることです。合併して福祉が向上するのは一時であり、合併特例債の借金による収入がなくなり返済だけが行われる11年目以降は、福祉の削減か負担増(蕨市民だけは6年目から大幅な負担増になります)かの選択が迫られることになるでしょう。