住民投票を求める蕨市民の会が1万8393名の署名を提出

 川口市・蕨市・鳩ヶ谷市の三市合併問題で「住民投票を求める蕨市民の会」は2月19日、住民投票条例制定を求める直接請求署名1万8393名を蕨市選挙管理委員会の新勲委員長に提出しました。
 「市民の会」は、田中市長と市議会の与党会派(新政会と公明党)が、市民の意向を調査せずに川口市・蕨市・鳩ヶ谷市の合併を進めていることに対して、市民の意向を聞くべきだとして、地方自治法に基づく住民の直接請求署名活動を1月14日から2月14日まで行っていたもので、署名を集めることを委任された人(受任者)が一人一人の有権者から署名を集めて回りました。その受任者は2137名に及び、署名簿は3113冊になりました。蕨市議会議員11名で結成した「住民投票を求める議員の会」も全員が受任者になり精力的に署名を集め、署名簿の提出に立ち会いました。
 代表者の一人の東顯氏は新聞記者の質問に答えて、「この署名の数は市民の関心の高さを示している。市長及び市議会(の一部)が市民不在で強引に合併を進めていることへの批判の表れだ」「これだけの署名を議会が否決することはないと思う」と述べました。
 今後は、選挙管理委員会が署名の有効性を20日以内で確認し、1週間の縦覧を経て署名簿が代表者に返されます。その後5日以内に代表者が市長に署名簿を添えて住民投票条例制定を求めます。市長は受けてから20日以内に議会を招集し、市長の意見を付して請求された条例案を議会に提出します。条例案が可決されれば、条例が定めた期間内(今回出された条例案は可決後30日以内に投票を実施するとなっている)に条例に基づいて、普通の選挙と同じように投票所で合併に賛成か反対にマルを付ける投票を行います。