投票率50%未満のときは開票もしない?! 6月議会に不当な住民投票条例案

 6月定例市議会が、5月31日に開会されます。現在提案されている議案は条例9件、補正予算1件、財産の取得1件、専決処分の承認3件の計14件です。
 この中には、市民から強い要望が出されていたコミュニティーバスを増車するための議案も入っていますが、特に注目されるのは「蕨市が川口市及び鳩ヶ谷市と合併することの是非に関する住民投票条例」です。
 この問題については、3月議会では、市民から1万7千名を超える署名を添えて直接請求された住民投票条例が市長とその与党会派の反対で否決。同時に、市民の強い要求に押された市長は6月議会に新たな条例案を提出することを表明しました。
しかし、今回の条例案には「投票資格者の2分の1以上のものの投票により成立」すること、成立しなかった場合は「開票を行わない」ことが規定されています。開票も行わないという事態になれば、これまで1度も3市の枠組みについて、意識調査すら行ってこなかった蕨市にとっては、市民の声を1度も確認しないまま3市合併に突き進むことにもなりかねません。
市民自身が蕨の将来をきめる大切な住民投票を、合併推進に都合のいいように歪めてしまう田中市長は、市長の資格がないといっても言い過ぎではありません。同時に、合併推進派の議員についても、その態度が問われます。
6月定例市議会の日程は、以下の通り行われる予定です。ぜひ傍聴にお出かけください。
【日程】
31日  開会
2日    本会議質疑
3〜7日  常任委員会
14〜16日 一般質問
18日   閉会
一般質問では、日本共産党の市議5名全員が行う予定です。