地域審議会等は設置せず 〜合併協議会報告A〜

 川口市、蕨市、鳩ヶ谷市合併協議会は、7月11日合併方式等検討委員会及び7月12日の第9回合併協議会において、合併特例法等に基づく地域審議会、合併特例区、地域自治区を設置しないことを賛成多数で決めました。志村委員は設置すべきとの立場から反対しました。
 地域審議会、合併特例区、地域自治区は、合併した場合、旧市を単位に一定の権限を持った組織を設置するもので、特に、合併特区は、法人格を持ち、一定の範囲内で予算も作成します。
 協議会の中では、当初、蕨市、鳩ヶ谷市選出の委員が、合併後も蕨や鳩ヶ谷市民の声を市政に反映させるため、設置すべきと主張しましたが、川口市選出の議員は必要ないとの態度をとり続けました。これらの組織は、協議会で決定するだけでなく、各議会の議決が必要なことから、川口市の反対によって、事実上設置しないことに決まりました。
 議論の中で、合併すると蕨の声が届かなくなる、と発言する委員が多数いましたが、これは、合併そのものの矛盾です。合併特例区などは、期限が5年以内に限定されており、合併する場合蕨市にとっては設置することが望ましいものですが、これで3市合併の矛盾が解消されるものではありません。