「財政が厳しいと言いながら、なぜ大型開発か?」反対・疑問の声が続出!
蕨駅西口再開発問題を考える学習会行われる

 12月7日、「蕨駅西口再開発問題を考える学習会」が行われ、緊急の企画ではありましたが55名の市民が参加しました。

 蕨駅西口再開発事業については、平成7年に都市計画決定されたもののいきづまり、事業はストップしていました。しかし、11月15日に都市計画決定の変更に関する市民説明会が行われ、12月25日の公聴会も発表されるなど、ここにきて同事業を促進する市当局の対応が明らかになってきていました。今回の学習会は、こうした状況で改めて蕨駅西口再開発事業の経緯や問題点を学ぶために、みんなの市長をつくる会が企画したものです。

 講師の頼高英雄氏は、これまでの経緯や今回の変更の内容について説明した後、今回示されている変更によっても変わらない再開発の問題点を、4つの点(1.市民不在の大型開発であること、2.権利者に合意がないこと、3.再開発を行う大義が失われていること、4.周辺環境に多大な影響があること)から明快に述べました。また、「財政が厳しい」といいながら、このような大型開発を進める田中市政を正面から批判。
 三市合併で「合併しなければ財政破綻」と繰り返し公言してきた田中市長は、その合併が破綻した以上、大型開発を真っ先に見直すのが当然と指摘しました。また、田中市長が進めようとしている「行政経営戦略プラン」のひどい内容にもふれ、駅西口再開発とともに、強行を許さない市民運動を広げようと訴えました。

 参加した市民からは、「大型開発と市民負担押し付け計画の関係」「どうしたら強行させないようにできるか」などの質問や、「再開発は地域のためにならない」「近隣に住むものにとっては大きな迷惑」などの反対の意見が相次ぎました。