蕨駅西口再開発 都市計画変更に16人が意見書 市民の声が生かされるのか!問われる蕨市の対応

 1月14日から27日までの二週間、蕨駅西口再開発事業に関わる都市計画の変更について、縦覧と意見書の受付が行われました。この期間内に縦覧した人は11人、提出された意見書は16通でした。
 昨年、公聴会前の閲覧での図書には「この程度の資料では判断できない」といった意見が相次ぎましたが、今回縦覧された図書も内容的には前回閲覧のときのものと同じ。公聴会で公述した市民から「何のための公聴会だったのか」といった意見が出されています。市の担当は、「今後行われる都市計画審議会でこれまでの公述内容や意見書を示し、審議してもらう」としていますが、今後、市民の意見がどのような形で取り上げられ検討されるのかが問われます。
 今回、日本共産党蕨市議団は、5人全員が反対を表明する意見書を市に対して提出しました。その中では、1.権利者の中にも反対を明確に表明する人がいるなど、市民の合意ができていない、2.過密都市蕨で、さらに駅前に人口を集中させることになる、3.市財政に重大な影響があり、現状では市民の負担増につながる、の3点を指摘。破綻をし事実上ストップしている蕨駅西口再開発計画を、こうした問題点を残したまま進めることになる今回の都市計画の変更には反対であること、現在の計画を白紙撤回した上で貨物駅跡地の利用については市民参加を保障し再検討すべきことを示しました。
 なお、市民からの意見も含めて都市計画の変更が審議される「都市計画審議会」は、今月18日に開催が予定されています。