蕨市が行政経営戦略プランを決定 プラン案を引き継ぎ市民負担強化の方向を示す
小中学校教職員駐車場の有料化は撤回

 蕨市が策定を進めてきた「行政経営戦略プラン」が8月に決定しました。二つの大型開発(駅西口再開発と中央第一区画整理)は聖域にしたまま、市民に増税と負担を押しつける点では、従来の「プラン案」と同じです。主な違いは次の通りです。

1.財源不足の見込み額と、「改革」の効果額の数値を補正した。

2.「小中学校駐車場の有料化」の検討をはずした。これは、県職員である教職員に蕨市単独で料金を徴収するのは無理があるとの意見が反映されたもの。

3.ごみ収集有料化の目的を、収入増ではなくゴミの減量化とした。これは、ゴミの有料化が減量につながらない事例が全国で報告されており、議論をよぶでしょう。

 プランの発表と同時に、行政経営推進会議(公募2名を含む市民10名で構成)が市長あてに提出した「プラン(案)に対する意見」も公表されました。これは、市が検討している市民負担増を追認する内容になっています。

 「プラン」の内容は、その多くが今後議会の議決を要するものであり、大型開発のための市民への負担増を許さないために、議会内外の論戦と運動が重要です。