わらび9条の会発足! 平和憲法守る運動を広げよう!

 1月21日、わらび9条の会・発足記念 映画と講演のつどいが開催されました。

 いま憲法九条を改悪し「戦争できる国」にしようとする動きが顕著になっています。そんな中で大江健三郎氏、井上ひさし氏ら「九条の会」が一昨年6月に「日本国憲法を守ろう」とアピールし、これにこたえ全国各地で4千を超える「九条の会」が結成され草の根の運動が取り組まれています。蕨でも準備が進められ、この日「わらび9条の会が」正式に発足しました。雪の降る悪天候にもかかわらず、会場となった蕨市民会館401室は、日本共産党の5名の市議も含む150名の参加者の熱気に包まれました。

 最初にジャン・ユンカーマン監督の映画「日本国憲法」が上映されました。憲法制定の経緯や平和憲法の意義について世界の識者が語ったインタビューで構成されています。戦後憲法を作るにあたって、当時の政府から出された案が国民の願いとかけ離れており現憲法は国民におされて出来たものであること、新憲法と憲法九条は「これで戦争しなくて済む」と受け入れられ定着したこと、それは日本が侵略したアジアの国々への謝罪でもあること、日本国民だけでなく世界に誇る宝であり、これを変えることは国内問題にとどまらず、国際問題であることが様々な角度から語られます。わたしたち日本の国民が、世界の平和の問題として憲法を考え守ることの重要性、それを世界の人々から期待されていることをあらためて感じさせられる映画でした。

 映画が終わると、わらび9条の会呼びかけ人を代表して市内で開業する医師の東顯さんが「自分が小学5〜6年生の時に作られ、『世界で一番素晴らしい』と先生に教わった憲法を守り、なんとしても平和を守るため、蕨でも9条の会を広げたい」とあいさつしました。

 講演は元レバノン大使天木直人氏が「憲法は変えてはならない―私がこの結論に至った理由」と題して行いました(写真)。天木氏はレバノン大使時代にイラク攻撃に反対する公電を小泉首相と当時の川口外相に送ったことにより辞職に追い込まれました。しかし、憲法九条をどうしても変えてはいけないとまで思っていませんでした。
外務省を辞めてから憲法についてその歴史などを学び一字一句変えてはならないという結論になりました。また、自らの経験からアメリカにどう応えるかが最優先の日本外交・日米関係を変える必要を訴えました。

 会事務局からこの日をスタートに様々な活動を広げていくことが呼びかけられました。

◎わらび9条の会趣意書
1、「九条の会」アピールに賛同し、憲法九条を守る蕨市民の世論づくりをすすめます。
2、憲法九条を守るため、所属や信条の違いを超えて、個人の立場で力を合わせ活動します。
3、この会の活動は、蕨市にゆかりのある人々により(在住、在勤等)、蕨市を中心に行われます。


後援する天木直人氏