街には、それぞれ、歴史と個性があります。蕨市は、日本一面積の小さな市ですが、それだけに、公共施設がゆきとどき、公民館を中心とするコミュニティー活動も活発に行われ、市政が身近に感じられます。それが、川口、鳩ヶ谷と合併するとどうなるでしょうか。
◎市役所が遠くなる
合併すれば、市役所が川口に移り、遠くなることは目に見えています。高齢者が増える中、市役所が遠くなるという事は、市民サービスの大きな後退です。
◎きめ細かな行政が失われる
蕨の良さは、市が小さい特徴を生かして、コミュニティー毎にきめ細かな行政が行えることです。川口、鳩ヶ谷と合併して60万都市になれば、こうした良さが失われかねません。公民館についても、今後、老朽化がすすめば、川口に合わせて、統廃合(二つの公民館を一つにしてしまう)される恐れも十分あります。
◎コミュニティーバス「ぷらっとわらび」を実現させた力は
3月末から運行が始まったコミュニティーバス“ぷらっとわらび”は、お年寄りから子どもまでとても喜ばれています。市長は、当初、コミュニティーバスには大変消極的でした。この姿勢を変え、実現の大きな力となったのが、1998年の市議会に対する市民の署名運動を初めとする、市民の声でした。蕨のような市民の顔が見える街であればこその出来事です。もし、三市が合併して60万都市になったら、市民の声が届くでしょうか?
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