3議員に対する出処進退決議を可決
全国都市問題会議を抜け出し、観光していた三議員に対する出処進退決議を可決
全国都市問題会議に参加する目的で公費を受け取りながら、会議の一部を抜け出して別の都市を観光していたのは不当利得に値すると日本共産党は判断し、七月二十八日から開催された臨時市議会で日本共産党と市民ネット21は共同で「第68回全国都市問題会議において、会議を正当な理由なく欠席した議員に対し、旅費の返還を行うことを求める決議」(提出者は志村茂議員)を提出しました。
四人の議員と議会事務局職員二人は八月一日、「決議」が上程される前に旅費の三分の一を返還し、旅費の不当利得問題については清算がされました。しかし、六月定例会で、出張先での不祥事の再発防止を図ることを市議会の決意として表明した矢先に、再び同じような不祥事を起こした道義的責任は残り、四人の議員がどのような責任の取り方をするのかが注目されていました。
結局、八月末までに辞職したのは公明党の石毛議員だけで、あとの三人は反省を口にはするものの、今井議員は蕨戸田衛生センター組合議会の業務常任委員長と議会運営委員長になり、田中議員は戸田競艇組合議会の議会運営委員長になりました。こうしたことへの批判もあり、三議員に対して、日本共産党、市民ネット21、市民連合の代表が相談して、「今井良助議員、田中鐵次議員、池上東二議員の出処進退を求める決議」(「度重なる出張先における不祥事は、議員辞職に値する。公式に謝罪を行い出処進退を明らかにすることを求める」という内容)を出すことを決めました。提出者には一関議員がなり、賛成者に日本共産党の志村、清水、山脇、鈴木、梶原各議員、市民連合の小林議員、市民ネットの岡田、新藤、尾崎各議員がなり、合計十人の共同提出になりました。
採決の結果は、提出者十人の他に、公明党の堀川、松本両議員、新政会の須賀、川島両議員が賛成し、可決しました。反対したのは、新政会の江崎、比企、庄野各議員と自民党の岡崎議員です。