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国保税値上げ問題で約束に反する市長答弁

国保税の値上げ中止について
市民への約束に反する田中市長の答弁
ー一般質問で志村議員が厳しく批判ー

 市議会一般質問が行われた二十一日、志村茂議員が国民健康保険税の値上げ中止を求める質問を行いましたが、田中市長は、八月三日に表明した「自分の任期中は値上げをしない」という発言に反する答弁を行いました。
 志村議員は「社会保障をよくする蕨の会の皆さんが八月三日に市長に会い、国保税の値上げ中止を求める四九一六名の署名を提出し、来年度の値上げ中止を求めたところ、市長個人の考えでまだ決定ではないと言いつつも、『自分の任期中は値上げをしない』と市長が表明したので、値上げ中止を市の決定にしてもらいたい」と質問しました。
 それに対する市長の答弁は 、「私の任期中(値上げを)しないと言ったと、そんな明確じゃなくて、できないだろうと自分は思ったわけでありまして、まったくしないんだということじゃなくて、来年度中というと私の任期は五月でおしまいですから、後半にやろうと思えばできちゃうわけであります。私のときに提案をして、上げてからやめるということも考えられる」「国民健康保険の被保険者は低所得者ですから、一般会計から繰り出しながら国民健康保険を維持している。それも限度の問題でありまして、どんどんどんどん足んないものは出していくと、これやっぱり一般市民に受け入れられない問題であります。一般会計から繰り出していいかどうかっていうのは、市長として検討しなきゃいけない」等の答弁でした。
 志村議員は重ねて、「一般会計から国保会計に繰り入れて国保税の値上げを押さえるのは福祉施策として必要であり、だからこそ市長の政策の問題になる。市民の生活は苦しく、一方市の財政は、国保税の値上げ計画を作ったときの財政見通しに比べれば、収入は増えている。昨年度は当初予算に比べて十四億円も収入が多かった。それらを踏まえて値上げの中止を求めている。市民に自分の任期中は値上げをしないといった約束を果たすべきだ」と迫りました。
 市長は、「八月三日に書類でそういう風に答弁したってわけじゃございませんしね。国保への一般会計からの繰り出しは県内では多い方なので、値上げをするかしないかについてはこれから検討させて頂きたい」との答弁でした。
 志村議員は、「市長の答弁は八月三日の答弁とはぜんぜん違う内容だ。そこに参加した人に対しての裏切り行為だと思う。皆さんの前で約束したことを誠実に実行してもらいたい」と強く要望しました。