06年度一般会計決算 反対討論
見込みより14億円も多い歳入 市民の願いに活かされず
2006年度一般会計決算に鈴木さとし議員が反対討論
二〇〇六年度一般会計決算に対して、党市議団を代表して鈴木さとし議員が反対討論を行いました。
討論では、冒頭、自民党・公明党の悪政の下で、将来に対する不安や増税への怒りが広がっていることを紹介し、くらしを守ることが地方自治他の課題となっているとのべました。その上で、四つの視点から問題点を指摘し、決算認定に反対を表明しました。
その第一は、歳入が当初見込みよりも十四億円も多かったのに、市民の暮らしに活かされないまま、その多くが基金積立にまわされてしまったことです。特に、反対の多い駅西口再開発のための基金に一億五千万円もの積立を行ったのは大問題です。日本共産党は当初予算の段階からより多くの歳入が見込めるはずであることを指摘し、市民のくらしを守るために使うことを求めてきました。
第二には、駅西口再開発、中央台地区画整理、同和関係団体の研修への過度な参加など、依然としてムダな支出、市民合意のないお金の使い方がされている点です。蕨駅西口再開発については、市民に内容が支援されないまま推進されている問題を指摘しました。
第三には、より税金を投入して充実させるべき課題です。例として、学童保育室や保育園で定員を大きく越える希望者がいる問題、公園の維持管理が不十分な問題、遅れが深刻な錦町区画整理、優先度調査にとどまった校舎の耐震化の問題を指摘しました。
第四は、行政経営戦略プランの影響です。06年度は敬老祝金の減額、福祉入浴券の有料化、補助金の十%削減が行われました。特に林間学校補助金の削減は保護者の負担増につながっています。「プラン」の方向が市民のくらしに深刻な影響を与えることを指摘し、見直しを求めました。